今朝はまたなんと気持ちのよい晴天なのか。今日一日を暗示しているような・・・
晴れ上がった青い空。くっきりとした風景の境界線が眩しい。5月の風を受けて波しぶきをあげてすすむ船を横目にアート蔵に向かう。朝10時 参加アーティスト候補の今村君、高市さん、宮本さんに加えてカコアのこのプロジェクトのチーフ藤田さん、愛大4回生になって忙しい中かけつけてくれた、三津が地元の山内さん、ダンサー担当の三好の6人で三津浜リサーチを行なう。まずはアート蔵。まだひんやりとした空気の中「本番11月は寒いかな〜」というのがみんなの気になるところ。アート蔵改築計画の予定もあり「どう蔵が変わるのか」次々に質問が飛び交う。舞台となる空間(蔵)は作品を作る上で大きい要素となる。
蔵を堪能して木村家へ
木村家ではカフェが催されていた。久しぶりに訪れた木村家(明治14年築の古民家)は懐かしい祖父の家を思い出させてくれる。「よく来たね。」と言われているようでほっとする。まだ朝早くお客様が少ないこともあってあちこち勝手に見て回る。すご〜いお宝だ。電気のいらない冷蔵庫、蓄音機、駄菓子が入っていたような大きなガラス瓶、電球の陶器のかさ、風呂場のタイル、天井に頭が付きそうな小部屋・・・
2階では雨戸を閉めると雨戸のの節穴から光が差し障子に風景が逆さまに映る。ピンホールカメラ状態を楽しむ。写った風景が以外に鮮明で驚き!
2階の一画では三津浜の古い地図をカメラに収めている方達と遭遇。なんとお一人はエスパス21の乗松館長だった。その後渡しに乗って2分の船旅。風が気持ちいい。小林一茶の洗心庵跡や湊三嶋大明神を巡って瀬村製材第2倉庫へ
昨年はAAF事業の海岸芸術家協会のプロジェクトが開催されたところで、暑い中泥だらけになって踊ったことを思い出す。今でもこの空間はすごいと思う。アーティストの皆さんも随分魅かれた様子。そろそろお腹がすいてきて鯛やへ直行。
鯛やではおいしい鯛めしや小さな小皿に乗ったお刺身や惣菜をいただく。手作りしょうゆ餅もついている。う~ん至福の時。みんなも満足。満ち足りた気分の中いよいよ本題に・・・この企画に賛同して参加表明をしてくれるかちょっとドキドキ。藤田さんの「また鯛めし一緒に食べましょうよ。ピザパーティーも楽しいよ。8月のワークショップではさざえが食べられるかも・・・」という猛烈攻撃。最初から参加表明の今村君はもとより高市さんと宮本さんも「やってみたいです。」と力強い返事。
今日1日巡ってみてあまり地元の人を見かけなかった。日曜日の朝だということもあるのかもしれないが、今度はまた地元の人と触れ合えるようなリサーチをと思う。
これからどう作品が出来上がっていくのか未知数だけど今村君、高市さん、宮本さんのなかでイメージが膨らんでいくのを肌で感じることができて収穫だった。(nao)