三津浜を舞台に様々なプロジェクトを仕掛ける「アートバトルin三津浜」ですが、参戦するアーティストってどんな人?
ダンサーの宮本舞さんからタスキを引き継ぐのは、作編曲家の石原公彦さんです。
1.あなたの一番古い記憶は?
二歳になるかならないかの頃。じいちゃんの車の中での、運転している後ろ姿。
三つしかおぼえていない貴重なじいちゃんの記憶のひとつ。
2.あなたの記憶がすべて失われた特、最後に残っている(残ってほしい)記憶は?
音楽に対しての想像力かな?記憶が失われても、そこからまた始められると思う。
3.あなたにとってアートとは?
簡単なようで難しい質問。あまり考えたことがないなぁー。それが見えた時、又、自分は変わってくるんじゃないかな。
4.あなたのアート初体験は?
Piano では9歳のときの夏の発表会。何を演奏したかはおぼえていない(笑)。
作曲では21歳の時、作曲を志して初めて人に聞いてもらった。
その作品は今ではお蔵入りです。
受け手としては、ホルストの「木星」を聞いた時。 Piano を始める前の頃。
5.また、それはどんな印象?
9歳→楽しかった。
21歳→打ち上げが楽しかった(笑)。
ホルストの「木星」を聞いた時は、とにかく感動した。
6.あなたが最もリスペクトするアーティストは?
作曲家のセルゲイ・ラフマニノフ(Sergei Rachmaninov)。
その人のピアノ協奏曲第2番がPiano でも作曲でも大きな感動があった。
弾けるようになりたいし、こんな曲が書けるようになりたい。
7.最近聴いた作品で印象に残っている作品は?
Jazz Pianist のハンクジョーンズ(Hank Jones)のPiano Solo のCD。
8.あなたの最も心に残る作品は?
リスペクトと同じくラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。
9.あなたの心に残る作品の共通点は?
共通点は、わからんです。おそらく自分の感性の中で共通点があるのだろうけど、言葉で表せない。
10.日本の芸術教育についてひとこと!
授業の時間が減ってますよね。それが悲しいです。
11.あなたにとってアーティストとはどんなひと?
想像力を具現化できる人かな。その先に創造の世界があると思ってる。
12.死ぬまでに聴いておきたい作品は?
自分が作曲した最後の作品。作曲家の中には、初演前に亡くなっている人もけっこういらっしゃいますので。この世に未練は残したくない(笑)。
13.昨今のアートを取り巻く事情はどうですか?
オンリーワンが少ないかな?個を持つことは実に難しいことなんだけど、最近ジャンルの境界線があいまいになっていて、それを個だと主張しているものが多い気がする。例えば、ラテン音楽のほとんどがその境界線から独立した個であるけれど、今、それが生まれるかどうかはこれからかな。分からないところ。
14.あなたは三津浜を知っていましたか?
はい。愛媛にきてから始めての夏に花火でおとずれました。
15.三津浜で最も印象&記憶に残ったものは?
港のあたり一帯です。僕のふるさとと似た町並みで、なんかうれしくなりました。
16.三津浜で実施するアートプロジェクトのキーワードは? (石原さんの・・・)
三津浜の声です。声というのは、昔からよく歌われていた歌。もしかしたら三津浜にしかない口伝えられた歌もあるかもしれません。又、生活者、自然の音など、そこで聞こえるすべての音がこのキーワードに含まれます。
17.三津浜にアートの花は咲きますか?
咲きますよ。どんな花になるかはこれからですが、多くの人に感動していただければうれしく思います。
若さと、若さゆえの鋭敏な感性の持ち主の石原さん。アートプロジェクトでは、トーンチャイムというチームワークを求められる楽器のプロデュースもつとめます。
(井川雅人)