三津に潜る、X回目。

9月9日日曜日、アーティスト朝井氏の潜水の日。ボクは朝井氏のサポートをするために、17:00にアート蔵に赴きました。きょうの海での撮影は、三津浜の夕陽を撮ること。朝井氏はテキパキとウェットスーツに着替え、酸素ボンベなどの潜水道具を軽トラックに積み込み、最後にボクが乗るカヌーを荷台にのっけます。準備が整うと、いざ出発。
港山から、三津の渡しの対岸へと向かいます。

三津の渡しの船着場にカヌーをおろします。渡しの船頭さんは、ボクタチに気を使ってくれて渡しを少し移動してくれました(感謝)。ボクはカヌーに乗り込み、朝井氏はボンベをショって潜り始めます。朝井氏は「あっち」と指で沖合いを指したので、ボクはオールを漕いで沖合いに向かいましたが、なんと朝井氏を見失ってしまいました。100mほど沖に出たところで、渡しの船頭さんが「ここや!」と渡しの下を指差しています。なんのことやら事情がつかめないボク。10分くらいたつとこんどは、対岸の岸壁で「ニイチャン!そこやそこ!」と地元の人らしきオジサンが腕を振ってある方向を指しているのですが、朝井氏の姿は見えず。海の上でキョロキョロしていると、「こっちや!」の声。朝井氏ではありませんか・・・ホッとしたこと。

こんどは朝井氏が潜って産まれる泡を追っかけながら、オールを漕いでいると、漁船が立てた波がザッブーン、ザッブーンと。また対岸からの声。「あれは、ひっくり返るぞ!」
ご心配アリガトウゴザイマス。

朝井氏の潜水風景は、すっかり三津浜の地元の人たちにも受け入れられたようです。

渡しを移動してくれた船頭さんアリガトウございました。対岸から大声で叫んでくれた、どこのどちら様かは存じませんが、アリガトウございました。これからも、朝井氏の潜水はZ回まで続きます。こうして作品は、11月10日、11日にみなさんのココロに届きます。

(それにしても、冷や汗モノだったなぁ〜・・・苦笑・・・)

(text:井川雅人)