去る9月23日、祭日の秋分の日に、三津の木村邸の大掃除が行われました。
母屋を重点的に、中のものを二階に上げ、畳をめくり、干すなどした、大掛かりなものでした。
幻想的な？写真が撮れました。
それにしても、すごい埃です。
長らく畳を干してなかったとみえ、床下は湿気で、じめじめしています。心配していた根太は折れていませんでした。ただ、畳はぼろぼろで、使用限界です。昔ながらの藁を編んだ畳床で、現在では、それを作れる職人さんは、いないそうです。
この日、建築関係の仕事に従事されている方が参加していたおかげで、問題点が見えてきました。
1. とにかく屋根は早急になんとかしないとマズイそうです。しかし、この屋根も板の上に土を敷いて、またその上に瓦を乗せる昔の工法で、同じ作業は現代の職人さんではできないそうです。
2. 東の蔵の梁にシロアリがいるらしいです。どうする！！！
問題は山積みです。
しかし、当日発見したのは、問題だけではありませんでした。
家の中には整理されていないものが山積みですが、その中には貴重なものが（金銭的価値は別として）いっぱいあります。何気なく置いてある革の鞄の中に敷いてある新聞紙は、なんと昭和4年のものでした。
大量にある本は、今にも朽ちてしまいそうですが、ヘーゲル○○、カント○○など、形而上の内容を表すタイトルがついた本もたくさんあり、家人の生活が偲ばれます。もったいない！！！
なんとか、これらの整理を行いたいところですが・・・。
木村邸のポテンシャルを生かしたい、まだまだやれると感じました。
(ふぢおか)
