通い湯治10か月その123「鳴子中学校文化祭へ」

今春、地域の3つの中学校を統合して生まれた新生・鳴子中学校の、第一回目となる文化祭に行って来ました。行楽日和の日曜日とあって、岩出山付近から国道46号線は大渋滞。ぬけ道を通ってやっと中学校に着くと、受付では美術部員がつくったドラえもんが迎えてくれました。
ちょうど体育館で行われていた出し物が休憩時間に入ったらしく、どやどやとメイン展示場である廊下へとたくさんの人。教務の高橋先生が「これはこれは。ご無沙汰しております」と声をかけてくれました。聞くと、「実は隣の岩出山中学校に先をこされてしまった」とのこと。どういうことかというと、地元の画家の方を呼んで文化祭で中学校を美術館にしたのだそうです。どこかで聞いたような…。
しかしよく聞くと画家の先生の作品を展示しただけで、生徒とのコラボレーションを行ったりといったことはないようです。「ぜひ来年は鳴子中を美術館にしてしまいましょう」ということになりました。

展示としては、選択教科の美術や家庭科、技術などの作品のほか、総合の時間につくった焼き物や、壁新聞、そしてクラスごとに制作したという壁画が、廊下や体育館に展示されていました。
写真はその壁画ですが、抽象度が高く、配色もかなり趣味のいいもので、とてもよかったです。

また、最高だったのが壁新聞で、3年生のは特にさえわたる文才をもった人材が多く、かなり笑えました。
写真は「関数」なるコラムなのですが、修学旅行中の先生の話の長さと自分たちの「疲れ度」とを一次関数を使って分析していました。切片が疲れ度50からはじまっているのもなかなかです。二次関数を学ぶと、分析はさらに精緻なものになるのではと思いました。

写真は演劇を見ているところ。オリジナル作品で、発声もなかなかよかったです。舞台の横にプロジェクターで映像が挿入されるこったもので、エンド・スクロールがかなりよかったです。
この後いったんお昼休みタイムとなり、合唱コンクール、バンド演奏へとつづいたのですが、残念ながら大沼さんとの打ち合わせがあったのでつづきは見られませんでした。
しかし何というのでしょう。「とがび」でもそうなのですが、この中学生と接するときのすがすがしさ、新鮮さ。何とも洗われるような気持ちで中学校をあとにしました。

(コメント:門脇篤)