通い湯治番外編「塩竈・壱番館に海図発見」

東鳴子で今年から始まった「山守湯治百年計画」。山を守ることはその恵みたる水を守り、お湯や田畑を守り、ひいては海をも守ることになる、という発想のもと、東鳴子の山に植林をしたり、下草を刈ったり、時にはキノコを植えて収穫祭をしたりしているわけですが、これを記念して東鳴子と交流のある港町・塩竈に「山守湯治山海二絵 海図」が贈呈されました。「山図」は東鳴子にあります。
いったい「海図」はどこに保管されているのかと思っていましたが、今日、塩竈もとまちの再開発ビル「壱番館」にある「とっとちゃんハウス」に立ち寄ったところ、ありました。しっかりキャプションもついています。

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(キャプションより)

塩竈と東鳴子とは、新たなまちづくりを模索する中で交流を始めました。本作はこの両地域が結びつき、お互いに支え合いながら発展していく「ご縁」のようなものを、アートの力で目に見えるかたちにしたいと制作いたしました。
東鳴子では「山守湯治」と称し、山の手入れを行う活動を行っています。これは山を大切にすることが、温泉をはじめ、豊かな山の幸を守ることになるという発想からです。目をさらに転じれば、これは下流域である海の幸を守ることにもつながり、まさに塩竈では、その豊かな海の幸を大切にしながら、まちづくりを行っています。
こうして“海の幸は山のこどもを育て”、“山の幸は海のこどもを育て”、山と海とはそうしてつながっている——それぞれの地域が持つ良さを活かしながら、お互いを補い合い、支え合い、末永く仲良くしていこうという気持ちを込めて、「海図」を塩竈へ、「山図」を東鳴子へと贈ります。

(コメント:門脇篤)