通い湯治その132「りくとうアートライン構想とJR陸羽東線・古川駅」

東鳴子で今年始まった「アートin湯治(AIT)」。アーティストが一週間の湯治体験をしながら、地域との交流を通して作品制作もしくはパフォーマンスを行うというもので、来年も開催が予定されています。
この「アートin湯治(AIT)」の展示場所を、東鳴子の鳴子御殿湯駅を通るJR陸羽東線沿いに広げていけないかと考えています。特に今年春に宮城県北部では大きな市町村合併が行われ、鳴子町を含む陸羽東線沿いの地域はすべて大崎市となりました。

鳴子〜古川(正確には小牛田)までつづく陸羽東線の文化圏としては、温泉地である鳴子、かつて伊達政宗の城下町であった岩出山、県北の商工業の中心地として発展してきた古川、これに大崎市ではないもののバッハホールなど文化施設をもつ中新田といった地域が隣接して存在しています。
来年もしくは再来年までの間に、これら陸羽東線沿線地域へとアートを媒介とした連携を模索していきたいと考えています。
写真は東北新幹線と陸羽東線の通る古川駅。古川は吉野作造の故郷でもあります。

新幹線改札口2階内部はとても広く、3階の新幹線ホームへと通過するだけのこのスペースは、アートを展示するにはもってこいかもしれません。
東京から訪れた方が、まずここで「アートin湯治(AIT)」作品で歓迎を受け、陸羽東線へと乗り込む、なんていいですね。

(コメント:門脇篤)