東鳴子ゆめ会議の「GOTEN GOTEN 2007 アート湯治祭」も参加プログラムのひとつに選定され、アサヒビール芸術文化財団から助成を受けているアサヒ・アート・フェスティバル(AAF)2007のグランド・オープンが浅草のアサヒビール東京本社ビル隣のアサヒ・アート・スクエアで華々しく開催されました。
「まちとアート」をテーマに取り組んでいる全国のアート・プロジェクトを助成するとともに、それらを通じたアートによる全国ネットワークを構築するAAF。本当に全国津々浦々からいろいろな人が集まり、おもしろい企画が盛りだくさんです。
東鳴子ゆめ会議は昨年にひきつづき、「湯治米」を「出展」。作曲家の大場陽子さんが握る日本一うまい握り飯に、来場者はいたく感激していました。中に入れる具は、全国の企画者が持ち寄ったものです。
アート湯治祭の8月下旬から行われる、アーティストに一週間の湯治体験をしてもらおうという企画「アートin湯治(AIT)」。そこへ今年参加する「あらら。」のダンサー・鷲野礼奈さんとピアノの増田さんともお会いし、東鳴子のようすや昨年の「AIT」の話、9/1・2に予定している公演や、期間中に予定している地元・鳴子中学校訪問のプランなどを説明。「マツケンサンバⅡ」では腰元ダンサーズもつとめた鷲野さん、10月に大仕事をひかえて、じっくり充電したいと思っていたところとのこと。湯治の威力をぜひ体験してもらいましょう。
全国の企画者のほか、アーティスト、美術関係者の方々や学生さんなど、実にさまざまな方が来場する中、新たにお知り合いになったり、交流を深めたり。おそらく「アート」がなければ知り合うこともなかったであろう人ばかりです。しかもおそらくほとんどもうからないことを真剣に、何年間もやっている方たちばかりで、そうした人が世の中にこれだけいるということには、本当に毎回勇気づけられます。
全国企画の中からはおもしろい出し物も行われました。図は淡路島の淡路アート・フェスティバル。
そんな具合にしてグランドオープンの夜はふけていきます。これから約2か月にわたり、AAFは開催され、互いに連携したり、交流したりしていきます。
また、企画を外へ向けて紹介していくための「評価」のつくり方として、単なる入場者数や満足度アンケートのようなものでないものを、ということで、今年は「検証チーム」なるものがつくられ、全国の企画へスタッフが対面インタビューを行い、ドキュメントを作成していきます。
(コメント:門脇篤)