翌日9月1日朝の「湯けむり」設置に向け、この日は夜7時から東鳴子親交会(町内会)のみなさん、ゆめ会議のみなさんに勘七湯大広間に集まっていただき、シーツでつくった「湯けむり」に風船を入れてふくらませていく作業を行いました。
なぜ「湯けむり」かといえば、それはここが温泉地だから、なのですが、理由はそれだけではなく、昨年は温泉街一帯および江合川に毛糸を結ぶというインスタレーションを町の方といっしょに設置したのですが(昨年のAITについてはこのあたりを参照)、やはり力仕事だけに男の方の活躍が目立ち、ご婦人がたは公民館で炊き出し、というお約束の裏方仕事になってしまいました。
また、何か大事な打ち合わせなどに出て来るのはどうしても男性です。これにはもちろん、さまざまな事情があってのことで、一概に地方はまだまだ男社会といった言い方はできないのですが、それでも私は今年のアートでは女性に活躍してもらいたいと思いました。
そこで思いついたのが、「湯けむり」状のオブジェを町内会婦人部のみなさんに縫ってもらって制作する、というものでした。同じような作品はすでに昨年の春に長野県小布施町の禅寺で行われたアート展で一度制作・展示していたので、作り方や設置に関しては問題はクリアされていました。
東鳴子にある細谷クリーニングさんにご協力いただき、大量の不用シーツをもらいうけ、7月下旬に婦人部の方に集まっていただき、作品についての説明と協力依頼をしたところ、「とりあえずやってみるっちゃね」とのことだったのですが、「とりあえず」がいきなり27個つくってしまったとの連絡を受け、やはりこの企画は間違っていなかったと確信していました。
そして迎えたのがこの設置前日の空気入れ作業。約20名ほどのみなさんに集まっていただき、わきあいあいと空気入れをしました。
写真は記念撮影。しかしよく見るとかなり異様な光景ですね。
あとは明日、設置に際して雨が降らなければいいのですが。
(コメント:門脇篤)