アート湯治祭公募・現地説明会「ごてんゆアートミーティング」⑧

ところでこの、今はすっかり雪景色の温泉街では、06年の夏、東鳴子町内会のみなさんによって、9色の毛糸が結ばれました。
世界に12種類、日本に11種類ある泉質のうち、実に9種類がここ鳴子温泉郷には集まっています。
まちのみなさんといっしょにつくるアートをつくれないか、ということで、この鳴子の9種の泉質になぞらえた9色の毛糸をこの年はつくりました。

また、47号線に沿って流れている江合川にも毛糸がかけられました。「湯治場に架ける毛糸の橋」。日本に存在する11種類の泉質を表す11色の毛糸が結ばれました。
許可をいただくために県の土木事務所までいきましたが、担当の方もかなり理解のある方で、河川法にもとづく許可証をちゃんと発行していただきました。「工作物:毛糸の橋」はかなりアートです。

また、この温泉街ではお盆の迎え火と送り火の2日間(8/13、8/16)、日没から数時間、「旅館大沼」前から「なるみストア」前までを交通規制して、えんえん竹灯篭を並べます。
花火を持ち出してくる子どもがいたり、自然発生的にテーブルが出て、おしんこなどもちよって即興ビアガーデンができたり、突然、アフリカの打楽器グループが現れたりと、実にスローで不思議な空間が生まれます。

07年には町内会婦人部のみなさんのご協力を得て、湯治場だけに「湯けむり」を制作していただき、温泉街に設置しました。
地元の「細谷クリーニング」さんが不用になったシーツを大量に出してくださり、また、「中村電気」さんが高所作業車を出して設置作業を行ってくださいました。

こんな感じになりました。

(つづく)