今日の日経流通新聞の一面で全国のがんばっている湯治場が紹介され、「GOTEN GOTEN 2008 アート湯治祭」でのアート会場の様子が大きく掲載されました。
これも東鳴子ゆめ会議のみなさんができることからがんばろうと、くじけることなく一生懸命希望をもって取り組んでいることと、それに共感し、おもしろそうだと集まってくるたくさんのみなさんとが、ひとつの運動体となって動きをつくりだしているからだと思います。
それは経済活性化の一事例というよりも、社会的な関係性、新しいコミュニティのあり方のヒントを与えてくれるもののような気がします。
この過疎地での取り組みは、都市部での商業エリアの活況等を頂点とした評価軸の中で、自らの位置や成功を確認し、そこへと近づけていくような相対的なものではなく、それぞれの地域やコミュニティにはそれぞれの価値があるという達観から出発した、必然的な動き、絶対的な生きる力のほとばしりだと私は思います。
そうしたリアリティは、さまざまなものを越境していきます。すぐれたアートのように。
(門脇篤)