JR古川駅長さんの心を動かした、まちとアート研究所こども研究員・ワタルくんの企画「りくとうこどもプロジェクト」が昨日、実現いたしました!
モータリゼーションの進む昨今、地球にもやさしい鉄道にもっと関心をもってもらいたいと、自身、鉄道ファンでもある仙台の小学5年生ワタルくんは、陸羽東線に多数見られる箱型の白い無人駅を、陸羽東線を走る列車のデザインにデコレートすることを思いつきました。
当初、無謀とも思われたこの試みですが、8月3日の「GOTEN GOTEN 2008 アート湯治祭」グランド・オープンのアート・ツアーでのワタルくんのプレゼンを聞いた古川駅長さんがゴー・サインを出してくださり、この日はなんと副駅長さんと助役さんのおふたりが設置をサポート。というか、ほとんどこのおふたりが設置したと言っても過言ではないくらいの奮闘ぶり。2時間ほどで東大崎駅を画像のようにデコレートすることができました!
本当にありがとうございます。
なんていい人たちなんだとおふたりの姿は小学生の脳裏に深く刻まれたものと思われます。
ところがこの日はものすごい強風で、今にも列車が不通になるんじゃないかというほど。デコレーションはシールをはる、というもので、しかも駅の壁面はかなりでこぼこしています。
設置しながら、「けっこうあぶない」「1か月くらいもつだろうか」と誰しもが心配していたのですが、副駅長さん、助役さんが帰った後、撮影をしていると、「バリッ!」と不穏な音。そして一部が崩壊。。。。
しかたなく壊れたところを取り除いて昨日は帰ったのですが、今日夕方、副駅長さんから連絡が。「今、駅に来ているのですが、ほとんどすべて風でとばされてしまったようで、赤いラインが2つのこっているだけです」
残念ながら、夢のアート展示は1日半で終了することとなりました。
しかし、小学生の胸には、いろんな体験が培われたのではないか。それこそが最も大切な「作品」、ということにして、今回の展示は完了とさせていただきたいと思います。
(門脇篤)