■わたしにできること:新たな住の物語をつむぐ
大岩剛一(スローデザイン研究会代表)
新たな住の物語をつむぐ住宅建設ブームの陰で海外の森が悲鳴をあげています。石油と化学物質でできた家の中で人々は健康を損ない、住宅廃材が大地を汚しています。建材や製品をカタログから選ぶことが家づくりだと思っている人もたくさんいます。
ぼくのストローベイルハウスがめざすもの。それは建材の故郷である田んぼや森や水辺に、もう一度家がつながること。地域に眠る豊かな知恵や優れた技術に新しい表現を与えることです。
家はいのちを育む巣。ストローベイルハウスは、循環するいのちの尊さと豊かさに触れ、たくさんの人と出会いながら新たな住の物語をつむぐ場所。これは経済効率優先の建築界に生きるぼく自身を冷やし、同時に地球を冷やすワラの巣づくりです。
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