「LOHASな夕べ〜森のつくり方、守り方」

”LOHASな夕べ”と聞いて、どんな夕べを想像しますか。
ナマケモノ倶楽部では、2006年の6月から、このタイトルで東京丸の内のさえずり館でいろんなイベントを行っています。ここで過ごす時間自体も、”LOHASな夕べ”な時間なのですが、参加して下さった皆さんが家に帰ったあと、自前のLOHASな夕べを過ごす時のアイディアになったら、これ幸いなんて思います。
もう次は13回目。いろんなことを提案してきたものです。そして次は、「森のつくり方、森のまもり方」。みんなが大好きコーヒーを切り口にお伝えします。
(写真:三つ指ナマケモノの暮らしはスーパーロハス)

世界の人口の40%はコーヒーを飲んでおり、20億人が一日にカップ一杯のコーヒーを飲んでいると言われます。(でも、コーヒー生産国で消費されるのはその4分の1にすぎないのが現実)
一般的なコーヒーの知識を、ちょっと書いてみたいと思います。
コーヒーは、主要な現金輸出作物(小麦・綿に次ぐ換金作物!)で、多くの国にとって外貨と雇用の創出源。国際的なコーヒーの取引価値は石油に次ぐ!と言われます。
世界の生産量は約700万トン、日本の消費は40万トン(想像しがたい数字ですが)。生産国において少なくとも2500万人もの人々(特に小規模生産者)は、生活収入をコーヒーに完全に依存しています。
(写真:コーヒーベルト:赤道挟んで南回帰線と北回帰線25度がコーヒーが生産されます)

コーヒーの価格は、NYとロンドンの2大取引所で決まりますが、1998年1月〜2003年12月の間、この先物相場の価格が暴落し価格は半減しました。
これによって、仲介業者による買い叩きや、木々を伐採し農薬を使って大量生産を目的とするプランテーション農園で大量に栽培しても買ってもらえないなど、売値がコーヒーの生産コストを割り込んでしまうという事態が起こってきており、生産者とその家族、環境を非常に苦しい立場に追いやっています。
(写真:プランテーション農園)

そんな、きちんと聞けばちょっと耳を疑いたくなるようなつながり方のコーヒーが、私たちの多くの食卓に当たり前のものとしてのぼっていることは、悲しい現実。おいしさは勿論大事なことだけれど、コーヒーの銘柄だけに焦点をあててコーヒーを選ぶ時代は、もう終わりました。
そんな中、公正な価格で取引されるフェアトレードのコーヒーや、生産地の自然も、作り手も飲み手も健康で丸くつながれる森林栽培コーヒーなどが、少しずつ、少しずつですが出てきています。
わたしたちが、ホッと一息ついて頂くコーヒー。そんな役割を果たしてくれるコーヒーは、どっかの誰かの苦渋の上に成り立っていない方が、やっぱりいいですよね。

そんな気持ちいい、おいしいコーヒーのお話をお送りします。
(写真:エクアドルフニン村のコーヒーの森)