友人がいまワシントンDCの国会の民主党議員のところでインターンををしていて、しかもオバマ・キャンペーンを手伝っているので、熱気が伝わってきます。
その名もオバマニア。
ぼくはつい数日前に『幸せって、なんだっけ』という本を書き終わったとこですが、その中でも触れたとおり、ぼくはオバマニアの中に、カルチャークリエイティブの胎動を感じています。2000年にポール・レイたちの「カルチャークリエイティブ」という本が出て、これが大きな社会現象になりきる前に、9.11事件が起こって、一回、この新しい潮流は封印された。それが何年かたって徐々に溶けていった。前回の大統領選挙の時にも、いろんな兆しはあったけど、それが今になってやっと社会の表面に出て大きなうねりを起こしている。ヒラリーの近代派VSオバマのCC?
まあ、だいたいそんなことをぼくは感じていますちょっと難しい本ですが、知識人の中ではある種バイブル的になってもいるらしい「マルチチュード」というのにも、相通じることが書かれています。特に「差異」について書いているところが面白いです。オバマが白人と黒人(アフリカ人)のハーフだっていうのも興味深い。彼の背景は実に豊かですね。「みんなちがってみんないい」で、スローやスモール(それぞれのサイズやペース)の思想にも通じます。(まあ、半分は妄想ですが—そう、妄想といえば、明日から北海道のべてるの家を訪ねる小ツアーに行きます)
ともあれ、オバマ現象に注目しましょう。小浜はとてもいい町で、あの辺ではあそこだけ、ぽかっと原発がない。すばらしい神仏混交のお寺もあり、縄文と弥生をつなげるようなスピリチャリティにも溢れてます。カルチャークリエイティブの聖地になるかもしれませんね。ナマクラツアーやりましょうか?
辻信一