有機農園クリキンディでのセルフビルド計画・続報です。野菜ポストハーベスト小屋の土台はできました。屋根には、昔から高地に自生している「バハ」(ワラのようなもの)を使います。今回はキチュア民族が「神々が住まう湖」として大事にしてきたクイコチャ湖のそばに生えているのを使わせていただきました。実は、これは先住民の人たちのみに許された特権です。(国定公園でパハを取るときは環境省の許可が必要で、周辺地域のコミュニティーに住んでいる先住民のみが伝統文化の継承権として採取を許されている)
これまたミンガというか、コミュニティーの中で仕事がない人たちと日雇いの感じでお願いして、いざクイコチャへ!お弁当を作るのは、留守番の私と娘のムユの係。昔から先住民の人たちが「お弁当」的に持って行っていたのはいたってシンプルなもので、塩ゆでのジャガイモとアヒ(トウガラシソース)とゆで卵とトマトと玉ねぎのサラダ。しかし塩ゆでのジャガイモと言っても、みなさんの大食漢ですから、1人ジャガイモ7個計算。11 人分、多めに見積もって80個のジャガイモを洗ってゆでたのです。80個ですよ!
とても普通のレンジではゆでられない数なので、薪をくべて大鍋でゆでました。アヒも3リットルくらい!さらにおやつのケーキも入れました。シンプルとはいえ、作り終わった後はぐったり。これを3日間やり、私の気合が効いたのか、総勢11名でトラック1台分のバハを取ってきてくれました。これをカブヤ(サイザル麻)を裂いたもので編んでいきます。素敵な小屋になりそうです。ここでミニ・ファーマーズ・マーケットができるようになればとも思っています。