私のパートナー、エクトルは、エクアドルの有機農業の大御所(リオ・ムチャーチョのニコラも太鼓判を押す)パチョ・ガンゴテナさんのところに1 週間修行に行っていきました。以前から、「学びにおいで」と言われていたのです。そこは有機農業、特にバイオロジカル・コントロールに重きを置いていて、花や木の種類の多いこと!うちのハエの多さを相談したら、もっと花を植えろ、そうすることによって、虫同士でやっつけあうようになるからと教えてくれました。
エクトル不在の間、ムユが風邪をひき、家に1人だった私はちょっと大変でしたが、でも1週間、めいっぱい学んできたエクトルの顔はピカピカでした。特に非電化というか、電気を使わない器具の数々にほれ込み、現在は使っていないという種まき器具をパチョさんから買ったり、いいなと思った雑草刈り器具を帰ってきてからさっそく作ったりしていました。
パチョさんのところは、クリキンディよりはるかにシステマティックで、単なる「趣味」ではなく、生産から販売まで「有機農業で生計を立てる」ことに成功しています。週3回キト市内&近郊で露店を出し収入を得ているほか、NGOと提携して「コミュニティー・バスケット(Canasta Comunitario)」というプロジェクトも展開しています。コミュニティー・バスケットとは、さまざまなコミュニティーの人たちと、別々の生産物で提携をしながら有機農産物&加工品を宅配サービスするシステムです。
私は現場にはいかなかったのですが、話を聞いているだけで勉強になります。クリキンディでも農産物が取れてきたら、知り合いで有機農産物に興味がある人たちに売っていくことからはじめようと思っています。