【レポート】ハチドリ ワークショップ in 大阪

静岡、熊本に続き、大阪で行われたハチドリワークショップへ参加してきました!大阪梅田の隣の阪急十三駅で電車を降りる。なんて大阪っぽい商店街だ!自転車のおばちゃんがいっぱいいる。洋服屋に薬屋・電気屋、生活密着型だ。食べ物屋安いなー、さすが大阪、なんて思いながらアーケードを歩く。

目印の歯医者を見つけて、商店街を右に曲がって路地に出る。
大阪の象徴!?たこ焼き屋発見!その隣が今回のハチドリワークショップの会場、『カフェスロー大阪』だ。

剥げかけたペンキがなんだかいい味を出している、小さなカフェ。中に入り、カフェスペースを通り抜けると、そこは予想外に広くて天井の高いイベントスペース。アーティストが制作した色々な植物の大きなリースが素敵。不揃いなリサイクルガラスを通して差し込む光が気持ちいい。この建物は元ジュース工場だったそうだ。

30分前から、お客さんがぼつぼつとやってくる。いよいよハチドリワークショップがスタート。大阪のなまくる、チャーリー高木さんが司会。ゆっくりした独特の喋り口調がおもしろく、みんなを引き込む。

はじめに事務局小林くんから、パワーポイントを使ってナマケモノ倶楽部の概要を紹介。そして、大阪のナマケモノ倶楽部メンバーの紹介。近畿大学経済学部の教授 坂田さん。カフェスロー大阪の見島くんと赤澤くん。なまくる大阪、チャーリー高木さん。それぞれナマケモノ倶楽部との出会いと、関わり方を話してくれた。なまくる東京、加藤もご挨拶。

実際に関わっているみなさんにとってのナマケモノ倶楽部は・・・
・ナマケモノ倶楽部はスローなライフスタイルを提案・実践する色々な切り口を持っていて、幅広い活動が可能。
・ハチドリの絵やナマケモノのイラストなど、分かりやすくて楽しく、とっつきやすい。
・会員としての関わり方も自由度が高く、自ら動いて作り出すことができる。
・独特なゆるさがあって、たまにしか実際の活動に参加できなくても疎外感もなくウエルカムな雰囲気。

「大阪ではなぜ”スロー”が根付かないのか?」 という事務局馬場さんの質問に答えた坂田さん。
「大阪人は喋りが早くてせっかちだと思われるけれど、実際はマイペースで今でもスローな生活をしている。だから、あえて今更「スロー」を求めてはいない。」
このお話に、やはり東京は異常なスピードなんだと改めて認識。

そして後半。みんなで大きな輪になるように椅子を並び替えて、それぞれどんなきっかけでナマケモノ倶楽部を知ったのか、何に興味を持っているのかなどの自己紹介タイム。

参加者は17人。年齢・職業は様々。大阪以外にも京都・兵庫の方も。ナマケモノ倶楽部は前から知っていたけど、イベントとか東京ばかりだから今まで関われなかった、今回は大阪でのワークショップということで来てみました、という方が結構いらっしゃった。

昨年の大阪での辻さんの講演でナマケモノ倶楽部を知ったという方も何人かいらしてくれていた。会員の方もそうでない方も、ナマケモノ&ハチドリのコンセプトに触発されて集まった。大阪でも何かがはじまる、という期待感が漂っていた。

店から50mくらいで賑やかな商店街だというのに、一本横道にあるカフェスロー大阪は驚くほど静か。真ん中に灯油ストーブを囲んで輪になっていると、この場の時間だけとてもゆっくり流れているように感じる。

それぞれに色々な活動をしている方々がつどったので、語りたいこと・伝えたいことがたくさんでてくる。簡単な自己紹介にとどまらず、ついつい話し続ける人多数。参加者のみなさんのつながりたいという思いが熱く伝わってきた。便利なメールもインターネットもあるけれど、やっぱりこういう顔の見える場って大切。

時間を大幅にオーバーして、ワークショップは終了。終了後も事務局への個別の質問があったり、参加者同士で情報交換が行われ、ストーブを囲んで話がはずんでいた。カフェスロー大阪という集まれる「場」ができたことで関西のナマケモノのみなさんがつながっていけるのではないかと感じた。

カフェスロー大阪は、カフェでイベントスペースでギャラリーでお稽古場。フェアトレード&オーガニックな市もたつ。色々なニーズに応えられるゆるやかさを備えている。

人が集い、語り、つながっていける場。関西でのナマケモノ倶楽部、そしてなまくるが盛り上がってそこから生み出されるスローなムーブメントが楽しみだ。〈なまくる 加藤千夏〉