報告:函館アンペアダウンミーティング

みなさま、こんにちは。東京の豆料理屋こと瀬戸です。
「アンペアダウンミーティング」の参加を主な目的に函館に行かせていただきましたので、みなさまにおすそ分けをさせていただくべく、メールをお送りする次第です。

<アンペアダウンミーティング>
開催日前日、北海道新聞夕刊に「ミーティング開催および参加者募集」の小さな記事が掲載されたこともあり、一般の(?)参加者も交えて15名(くらいだったと思います)で開催しました。

まずは、アンペアダウンについて、ピーター・ハウレットさんよりご説明いただき、アンペアダウン実践者5名からの報告へと続きます。私にとって特に印象深かった実践者の報告は以下のとおりです。

・夫婦2人暮らしで10A。熱の出る電気製品を使う前には、お互い声かけをするようになり(「これからオーブントースター使うから、○○きってぇー」とか)、コミュニケーションが増えた。ブレーカーがダウンするまでに若干時間がかかることより、使ってあわてて声かけすることもある。もうすぐ居候が来るので、大人3人で10A生活に挑戦となる。

・パン作りが好きで、夜オーブントースターを使うときには、キャンドルナイトにする。

その後、参加者全員にアンケートをとりました。
「照明だけがある家に電化製品を3つだけ持っていいとしたら、何をもっていきますか?」

地域性や人柄が表わされる回答が多く、びっくりするやら笑うやら。「暖房」という回答がそれなりに票を獲得したのは北海道ならではでしょう。同じことを東京で行っても、そもそも回答として「暖房」があげられるかどうか・・・。また、3つも要らない、という方もいらっしゃいました。

みんな何を必要な物の中から「落としていくか」悩んでいる中、「これで十分」とお話しされる方は、電化製品の代替品を次々思いつかれ、また実生活でも取り入れられたりもされていて、改めて自分の生活を振り返るきっかけになりました。

ピーター・ハウレットさんは、「絶対みんな(僕とおなじ)この3つを選ぶと思ったのにー」と回答にやはり驚かれていらっしゃいました。

皆さんは、3つ、何を選ばれますか?

そして、参加された方々から、質問や相談などを出していただきました。参加している人はいずれも電気の専門家ではないため、必ずしも解決に結びつくようなことを言えなかったということもありましたが、それぞれが自分の経験などから知恵を出し合って、なんとかならないかと考えていて、この「知恵を出し合って考える場」に意味があるのだなと思った次第です。

最後に1人ずつ感想を。
・ブレーカーが落ちたらどうしようと恐れていたけれど、「落ちたら上げればいいんだ」と思うことができた。
・解決策を教えてもらえてよかった。
・すぐに実行に移すことは難しいけれど、ゆっくり考えていきたい。
・多くの人に広めていきたい
などなど。

「便利だから」と当たり前に生活に取り入れてきた電化製品について、そもそも必要なのか、と考えてみたり、使用方法を考えてみたり、ということから、「電気を使う」ということと向き合うきっかけに、「アンペアダウン」が貢献できるのではないかと感じた次第です。「向き合う姿勢」ということを、このミーティングに参加された方はお土産としてお持ち帰りになられたのかなと思っています。
(報告:なまくる・瀬戸淳子)