ナマケモノマーケット@大阪カフェスロー報告

ナマケモノのみなさんこんにちは!ツツジが咲いた東京の江東区からカトウチナツです。開催からもう10日ほど経ってしまいましたが、ざくろパン1個(焼きたて!)と引き替えにレポートを書く約束をしたのでカフェスロー大阪での4/5のナマケモノマーケットの様子をお届けします!

ナマケモノマーケット概要はコチラ 

◇◇マーケットの様子◇◇

4月5日 晴れた日曜日、ワタクシはおばちゃんと自転車がひしめく大阪・十三の商店街をぬけて、元ジュース工場だった建物へと向かいます。目的地はカフェスロー大阪でのナマケモノマーケット。

こんにちはー!とお店に入ると、スクリーンで英語の映画を見ている人たちがいます。これはたぶん使える英語を教えてくれるという噂の英会話カフェだ。厨房から何やらよい匂いが・・・。

奥のイベントスペースに入ると、田舎で働き隊@高知県佐川町でトモダチになった脱サラ新米農家のIさんが、吹田で農薬をナマケて作った野菜を並べています。

「端境期で持っていくモノないわーっ」て言ってた割に種類豊富にラディッシュや高菜や菜の花や大根などが並んでいます。もしゃもしゃとかじらせてもらうと、瑞々しくて濃い味!

とりあえずメキシコのフェアトレードコーヒーを飲んで休憩。そして私も「ミツロウでナマケモノキャンドル作り!」のワークショップの準備にとりかかりました。

ぱたぱたしているうちに参加者の方々が集まり、ナマケモノの話やミツバチの話をしながらミツロウを粘土のようにこねて形を作りはじめました。

雑談しながらも、だんだん作業に集中。意外と黙々と作っています。はじめはおそるおそる素材に触れていたのが、手を動かしているうちにはまり始める様子を見ているのが毎回おもしろいです。

キャンドル作りをやっているうしろでは三角巾をした人が集まって、「おからクッキーづくり」。左手のソファ席ではでっかいおにぎりと味噌汁を食べている人たちがいます。

奥のソファではハンドリラクゼーションを受けている気持ちよさそうな人。それぞれが好きなことをして楽しんでいる、なんだか同時多発なおもしろ空間です。

◇◇地域通貨ナマケ◇◇

このナマケモノマーケット、イチバンの特色はなんといってもすべての取引はいつも使っている「日本円¥」ではなくて、「地域通貨ナマケ」で行われるということです。

「一部ナマケ使用可♪」ってところは東京にもたくさんあるけれど、このCafe SlowOsakaのナマケモノマーケットのように「全店全額全商品ナマケ!!」ってのはどこにもありません。

今回自分から「私もワークショップやりたーい!」と言ったものの「全額ナマケ」ということには実はちょっと抵抗があったのです。

だって、ミツロウの素材を仕入れるのは¥だし、十三まで行く電車代も¥だし、材料や道具を送る為の宅急便も¥でしか払えない。
ついでにいうと家賃も光熱費も税金も¥じゃなきゃダメだ。でも、このナマケモノマーケットで稼げるのは「ナマケ」のみ・・・。

今回ナマケモノマーケットでのミツロウキャンドルづくりの参加費はひとり1000ナマケ。(リスペクトナマケモノマーケット応援特別価格!!)出店料はナシ。13名の方に参加して貰ったので、akarizmは13,000ナマケを手に入れました。

この稼いだナマケで、トセパンのコーヒーを飲み、ひよこ豆カレーのトルティーヤを食べ、麻ビール×2を飲み、おにぎりと味噌汁を食べました。東京に持って帰るのが無理そうだったので野菜は買えなかったけど。

おにぎりやさんが暇な時間に、キャンドルをつくりに来てくれました。彼女は売り上げナマケでCafe Slow Osakaからコーヒー豆を買ったそうです。

出店した人の誰も、¥を稼がなかったけど、みんながおなかいっぱいになり、楽しい時間や経験や学びを手に入れることができました。¥を使わずにHAPPYになれる不思議なナマケモノマーケット。

ナマケを持っていないお客さん達は、新たにナマケを購入したのでその売り上げはナマケモノ倶楽部を通して「エクアドル環境基金」で使われます。エクアドルもHappyに。

使い切れなかった手元に残ったナマケの使い道はというと・・・。
カフェスロー大阪では常に100%ナマケで飲食が可能なのでまた次回大阪に行ったときに。それにナマケモノマーケットは月に1度やっています。

ナマケモノ倶楽部のホームページの「ナマケをつかおう!」ページを見て使う。暗闇カフェに行くとか、フェアトレードのコーヒーを買うとか、天然酵母のパンを買うとか、ナマケモノネットワークの自分が応援したいと思えるところで使うことができます。

¥だとついうっかりコンビニでアイスを買ってしまったり、大型スーパーでお酒を買ってしまったりするけれど、ナマケは限られたところでしか使えないからそれが逆によかったりするんじゃないかと。
うっかりグローバルな企業で使った¥が、原発を作るオカネに使われたり、嫌いな政治家への献金に使われたり、戦争を支援するような活動に使われたりなんてことがあったりする。

でもナマケならそんなことは起こらない。スローな気持ちを持った人たちの間でだけ使える。使い方を決められる私たちのオカネ。
自分たちのネットワーク、コミュニティをぐるぐるまわるオカネ。

ナマケだけ稼いでいては生きていけないけれど(今のところ)、
ナマケなファミリーが増えれば、「半¥半ナマケ」で生きていけるかも!ナマケokな自然エネルギーとかナマケokな乗り合いバスとかナマケで住めるいなかの家とか。

円を稼がなくても生きていける?
考え方を変えたら、何かが変わるかも!?
そのうち「え〜、円¥しか持ってないのー!」っていうやりとりをするようになったりして。
slowな人たちの間で循環するナマケ。持続可能なナマケ方、みんなで考えてみると楽しいかも!

オカネって何だろうって考えるきっかけにもなるナマケモノマーケット。参加するだけじゃなく、ぜひぜひ出店してみることをオススメします!

◇◇ナマケ歓迎!◇◇

そんなこんなで、手づくりミツロウキャンドルakarizmでも遅ればせながらナマケ導入します。とりあえず4/26(日)の母の日ワークショップ、「ミツロウでカーネーションキャンドル作り」の参加費¥2000のところ、半円半ナマケ(¥1000と1000ナマケ)で参加可です!(全額ナマケといいたいところですが・・・)

(ワークショップ詳細はコチラ

そのうちナマケでakarizmのキャンドル作りを手伝ってもらったりもしたいなぁ。

◇◇参考◇◇

・地域通貨って何?という方の為のオススメ入門書;「ボクらの街のボクらのお金 あべよしひろ著」さんが出版 イラストがかわいい。
・ナマケモノ倶楽部のナマケページ 

・このレポートの写真入りの記事 http://ameblo.jp/akarizm/entry-10230068516.htmlみんなが作ってくれたナマケモノキャンドルも写真アップしています!

最後までお付き合いありがとうございました。