いそがしいスケジュールをぬって、エクアドルから来日中の環境活動家、ニコラさんとダリオさんは、「手漉き和紙を体験したい」と日本橋の小津和紙さんをたずねました。
まずは和紙ができるまでのプロセスをレクチャー。そのあと、体験ということで、通常3枚和紙をつくるのですが、今回時間がなく、1種類だけつくってみました。正しい言い方がわからないのですが、通称サンドイッチ(馬場命名!)、手漉きの和紙2枚の間に、折り紙や糸など模様をいれるという技法です。
ニコラとダリオは、バイーアでエコパペルという、市内ででた紙のリサイクルプロジェクトを手がけています。それらも紙の手漉きという部分で原理は一緒なのですが、日本の伝統技法もやってみたいと、今回の体験とあいなりました。
農作業に自給的な暮らしと、手仕事をしている2人からか、紙漉きも一度の説明ですんなり、サマになっています。今回はコウゾとトロロアオイ(のり)をまぜた紙をつくりました。
サンドイッチの間にはさむデザインは、ニコラは千代紙をちぎって配置。一方ダリオは、幾何学的なデザインを編み出しました。
サンドイッチにしたあとは、乾燥させて(昔は天日干し、今回は短時間でということで鉄板アイロン)、完成!二人は熱心に先生の説明を聞き、よく質問もし、エクアドルのみんなに見せたいと紙漉のプロセスを丁寧にビデオ撮影して満足の1時間体験を終了しました。