「森の声」キャンペーン:紙をナマケよう!

ナマケモノの小形メグです。みなさん、こんにちは。

ナマケモノ倶楽部では「森の声キャンペーン」を準備中です。「森の声キャンペーン」は、世界の森と私たちとのつながりを見つめ直すキャンペーン。タスマニアを中心としたオーストラリアの森と、ティッシュペーパーやトイレットペーパーやコピー用紙を中心とする紙の消費量についてのキャンペーンを展開していきます。

ティッシュペーパーの歴史をかんたんに見てみると、それが最初につくられたのは1924年、アメリカでのことでした。日本でポケットティッシュと呼ばれる形状のものが製造されるようになったのが1964年。その4年後には日本の会社が宣伝広告用にポケットティッシュを利用し始めました。現在では、金貸し業者を中心に年間20から30億個のポケットティッシュが配られているといわれています。
残念なことに、この広告手法は海を超えて、他の国々にも伝わりつつあります。

詳しいデータについては、今後moriknokoe.com上でも公開していく予定ですが、一言でまとめると、現在日本で消費されているティッシュペーパー、トイレットペーパー、コピー用紙の原料には、オーストラリアの原生林や天然林が多く使用されています。

情報を調べて公開し、消費者ムーブメントを展開し、大手の製紙メーカーに原生林・天然林の使用をやめるように働きかける。これがキャンペーンが目的とすることのひとつです。しかし、私たちナマケモノが展開する「森の声キャンペーン」はその一歩先を目ざします。

もし仮に、企業に働きかけることができて、オーストラリアの原生林の破壊を止められたとしましょう。おそらく企業は新たな資源を求めて別の国で森を探します。そしてそこで新たな森林開発が展開されていきます。需要がある限り、儲けられる限り、企業は動くからです。

そこで、需要を減らすために、消費の量を減らす。
ナマケモノの出番ですーー消費ナマケる。

今後、みなさんのティッシュの消費量を減らすための工夫など様々なアイディアを募集して、ウェブサイトに掲載していく予定です。また、オーストラリアからも人々の暮らしの工夫などを集めていきます。日本、オーストラリア双方から、森の声を、人々の声を集めていって、キャンペーンを盛り上げていきましょう。

近所にある森、子どもの頃の思い出の森、旅先で出会った森・・・みなさんのこころの中の大切な森を想像したり、思い出したりしながら、地球の裏側の原生林を守るために一人ひとりの知恵を出し合っていければいいな、とおもいます!