日本ぜんたいが、これからのエネルギーをどうやって選んでいくのか、自分たちの(便利な)暮らしが、いかに多くのリスクの上に成り立っていたのかという現実をつきつけられています。

目をつむるのは、簡単。でも、逃げずに、自分たちが招いた現実だから、向き合いたいと思います。脱原発を訴えてきても、私たちに止められなかったから起こった今回の事故。ハイテクの時代にあっても、人間が被ばくのリスクを抱えて作業にあたらなければならない現実。心が重くなることが多く、自分のメンタリティを保つために、昔聴いたCDを珍しくかけて歌ってみたり、子どもとはぐはぐしてみたり。

マスクをして外を歩くと、つい、下を向いてしまいます。でも、見上げれば、コブシの花。春はそこまできている。ふだんだったら「きれいだね」とそこで立ち止まる人も多いでしょうに。だから、携帯で写真を撮りました。「咲いてくれてありがとう。冬芽のころから見守ってきたよ」。←ホントウです。

人間は逃げれるけれど、花や木は、ましてや大地や空気は逃げれない。
私たちは、とても、取り返しのつかないことを、してしまったのかもしれません。