小野寺@ケセンです。
仮設じゃない「復興住宅」プロジェクトの構想がまとまりました。
こちらのサイトをご覧ください。
http://www.tennenbank.org/revive/
3.11の震災は、これまでの社会のありようを根底から覆すことで、自然と人間とのあるべき姿を問うものである、と私は考えています。ところが、残念ながら、国が進める「仮設住宅」は、この震災から学ぶべき教訓が何も反映されていません。
それは、この仮設住宅の問題点をみれば明らかです。
・仮設住宅供給は必要数の100分の1にも満たない。
・仮設住宅は、寒さ暑さ、化学物質臭などの配慮に乏しく、生活スペースとして快適とは言い難い。
・仮設住宅への入居は広域での抽選となるため、地域ごとのコミュニティが崩壊する。
・仮設住宅は一定期間経過後、強制的に撤去されるため、仮設住宅からの退去で再びコミュニティを失うことになる。
・仮設住宅の撤去に伴い、仮設住宅の建築に使用した木材が廃棄される。さらに、分別不能の化学物質を含む産業廃棄物が大量に発生し、環境にきわめて大きな悪影響をもたらす。
・仮設住宅の収益の大半が地元には落ちず、他地域(主に都市圏)の大手住宅会社のものになり、地域の復興にはつながらない。
これほどの事態に及んでも、地域軽視、効率主義、利権優先という体質が変わっていないことに憤りすら感じます。
このような「仮設住宅」に対するアンチテーゼとして、「復興住宅プロジェクト」はあります。このプロジェクトは、それゆえに、地域を復興・再生し、本来の地域自治や自給を確立するためのモデルになるはずです。
皆さんのご協力をお願いします。
小野寺 雅之