ふゆみずたんぼ第五日目

みなさん、おはようございます。
宇野@東京です。2日から昨日まで3日間作業に参加させていただき、今朝気仙沼より戻ってきました。ふゆみずたんぼレポート、直香さん、平戸さん、糸賀さんに続いてバトンをもらいました。5日目の報告です。

夜の間に若干雨が降ったものの、無風快晴の一日でした。暑いなぁ、という声もあったほどです。そんな中、「地雷除去」と漂着家屋の解体作業が続けられました。

地雷除去は前日までに、作業が予定されていた田んぼ3面のうち1面は20人の学生チームのお陰で地雷除去を完了し、2面目も3分の2ほどが作業を終わっていました。5日目は、学生チームは抜けていたものの、それを埋めるように駆けつけたボランティアの人たちと地元の人も交えて30人程で続きの作業にあたりました。

午後5時、通常作業終了となる時間には、3面目の作業もほとんど終わっていたので、やってしまおう、ということになり5時半頃残っていた部分も終わらせることが出来ました。

作業中いろいろな生き物が泥の中から出てくるということが前のレポートにも書かれていましたが、この日もドジョウやアオガエルが生きたまま見つかりました。私は、この前の晩カエルの鳴き声をききながら、3種類くらいは戻っているな、と感心していたのですが、この日みつかったアオガエルは4種類目ではないかとのことでした。こうした生き物の生き残る力も今回の作業にあたって強く印象に残ったことでした。

「地雷除去」と平行して作業が行われていた漂着家屋の解体ですが、これは田んぼの脇から水が湧き出て小川になっているところにちょうどかぶさる形で鉄骨が突き出しているのをどけて、付近の安全確保と小川を開通させるための作業です。

前日から作業をはじめていたものの、重機をいれないと無理そうとか大工さんに手伝ってもらおうとか、そういう話だったのですが、集まったボランティアのみなさんの中には土木関係の経験者もいたので、安全に切断できそうな場所や支柱の立て方など、的確に指示してくれたお陰でこちらも作業を終わらせることができました。

あぜ道を造ったり、水路を整備したりする作業は残っているので、まだまだ終わりではないのですが、予定外だった4面目も作業に入れるとのことで、1週間かからずにここまで進んだことに小野寺さんご自身もとてもうれしそうでした。

夜は、大きな作業が一段落したことをみんなで祝いました。その中で参加者のみなさんがそれぞれの想いを話してくれましたが、「自分も被災者ですが出来ることをしたいから」と仙台から来ている方などもあり、本当にいろいろな想いで人が集まっていることを改めて感じました。また、自分も含めて、参加した方の多くの方が驚く程に快適な受け入れ環境でしたが、それも調理室を含め、学校を解放する手配をして下さった小野寺さんや校長先生、応援してくれた生徒さんの想いがあってのことでした。

今回の作業に参加させていただいて、現場を見るととても楽観できる状況ではありませんでしたが、それでも、関わっている人たちがそれぞれにもちよった、知恵であったり、腕力であったり、根気であったり、ユーモアであったり、そういった単に人数というだけではない、人間の多様性の力を感じることが出来たのは本当に貴重な体験でした。

小野寺さんや直香さん、現場で出会ったみなさん、今回この貴重な機会を下さったみなさんにこの場をかりてお礼申し上げます。また、これで終わりにせず、今後も緑の田んぼの復活に関わっていければと思います。

長くなってしまいすみません。感じたこと、共有したいこと、ありすぎです・・・
ともかく、以上ふゆみずたんぼレポートNo.5でした。