自分は使わなくなったモノを別の人に使ってもらう。
不要になったモノがふたたび誰かの役に立つ。

そのことをうれしく思う方が、
この会にはたくさんおられるように思います。

この春、一家でスペインに移住されたみーさんは、
10年間の日本生活で使ってきたモノほとんどすべてを
友人知人に譲られました。
これはこの方に、これはあの方にと相手を思い浮かべながら、
思い入れのある品々を選別なさったのでしょう。

その中のひとつがIKEAの生地。
こちらはバレイさんに譲られたものです。

当初バレイさんは鍋風呂敷を作る予定だったのですが、
そのワークショップ準備中これを目にしたマダム ヒグチの
「これは絶対浴衣よっ!」の一言で、
以来わたしたちにはこの生地が浴衣になることしか
イメージできなくなりました。

そして昨日、バレイさんはこの生地をムーンにと譲ってくれました。

こんなに大きくてうつくしい生地を見ると、ココロがとてもゆたかになります。
うれしくて仕方がありません。

和裁の心得のないムーンですが、
写真でしか知らないムーンのおばあさんは和裁の先生でした。
きっと少しは才能があるかもしれません。

そこではじめてのゆかたをこの生地でつくることにしました。
行く末いかに。