ミニ体験「寄付金」その後

会員団体、読者の皆様に、11月3日(祝)福祉まつりにて、実施した、寄付金募集の試みについてご報告致します。

参加下さった団体は、8団体。
当日の模様は、すでにブログにて公開中ですが、
市民のみなさまから、投じていただいた寄付金を、近日中に、各団体へ分配金として、お支払い致します。
ご協力いただいた団体、ありがとうございました。

これは当協会が今年度研究・試行している、市民による、自主的な寄付活動を推進しようとするもので、
今回は初回の試みでもあったので、一口10円に設定しました。

わずかな額ではありますが、
興味を持って下さった方々は、わたしたちが用意した資料を興味深く眺めて下さって、お目当ての団体名を確認し、安心して、投じて下さいました。
長年、積極的に街で活動をしている団体は知名度が広く、多くの寄付金を獲得することになりました。
新規参入のNPO団体は、その逆で、より一層のPRをお願いする次第です。

一方、寄付のシステムを理解できない方もいて、説明を聞いてもらえない場面もありました。

「福祉まつり」という大きなイベントの中で、他に回りたい、あるいは、別ブースで自分も役割を抱えている方も多く、
「NPO協会に任せるから、適当にやって!」
という、方もありました。

他方「あそこなら知ってるから、そこに入れてよ。」
という、羨ましい結果を出した団体もあります。

自分が寄付しようとする団体が、どんなジャンルで、実際にどんな活動をしているか?
また、自分が投資した財源が、どのように生かされているか?
今後の計画には、どのような援助が必要とされていくのか?
といった各段階によって、自主的に結果を追跡をすることで、
「寄付という行動(ボランティア)によって、団体をサポートする」という意識を、育てていこうというものです。

今回の試行は、寄付される側にとって、
どんな情報を、どういう方法で、公開していかなければならない
かということを、学ぶ機会になりました。

単純明快に、活動内容と実績をPRすること。
良質な活動を、継続し、安定して、提案すること。
迅速に活動報告をし、次回告知をすること。
これらの地道な活動は、高額の寄付金を獲得することに直結していました。

一般企業において、
売り上げる商品の一部が寄付金である。という考え方は、最近の商業行動の一つのパターンにもなってきており、
それは、消費者の視点からみると、実施する企業の積極的な社会貢献活動を印象付ける上で、大きなメリットになります。

NPOという経営形態は、企業のそれを踏襲しているものでもありますので、
上記の行動パターンを、自己の活動に振り返り、維持・改善に努める必要があります。

NPO協会では、この結果を元に、これからも「寄付金文化」を
推進していきます。
参加を希望される団体、実施についてのアイデアなどをお持ちの方、どんどん、管理人にアクセス、ご意見をお願い致します。