文脈壁画は淡路島アートフェスティバル2006の洲本公設市場のプログラムのひとつ。洲本公設市場の2階に続く階段の踊り場の壁面はある有名な子供たちに大人気なキャラクターで埋め尽くされていた。たぶんそれはクレジットのあるもので無許可に壁画にされていたと思われた。そこでフィシングダイアリープロジェクトはその壁面絵画の背景だけを残しキャラクターを消去し、消去した部分を多分こうであろう背景を加えて修復し、その上に淡路島でのフィシングダイアリーが捕らえた獲物を描画した壁面に仕上げた。虫、魚動物などなど。様々な生き物たちが描かれた。それはラスコー壁画の動機ににたものを感じさせ、またそれをも超えていく、ドライさも感じさせる仕上がりになっている。この作品はこの先も残されこの先も変化する可能性も孕んでいるように思われる。
画像はフィシングダイアリーによる文脈制作風景(伊藤存・大西伸明・中瀬由央)。完成後の記念撮影(伊藤存・大西伸明)。アサヒアートフェスティバル事務局長の芹沢高志さんの淡路島視察のうち、文脈制作鑑賞場面。