お父さんを家庭に戻す方法を考えよう

「家庭教育に関する国際比較調査」の結果が独立行政法人国立女性教育会館から公表されました。

調査結果はこちら

この中でも特に

日本の父親は平日子どもと過ごす時間が短く(1994年調査の3.3時間、今回3.1時間)、食事の世話などの育児の分担も低いが、約4割の父親は「子どもと接する時間が短い」と悩んでいる。

というのが、今回の調査結果の中でも特にマスコミなどで取り上げられていますね。

関連して

日本の親は子どものしつけに甘い。1994年調査と変わらず、結果総じて子どもの自立が低い。

とか、

食事の世話、しつけ、保護者会への参加は母親まかせの傾向が見られ、特に食事の世話をする父親(10.1%)は、スウェーデン(45.6%)、アメリカ(34.8%)、タイ、(27,6%)フランス(27.0%)と比較して著しく少なく、日本の次に低い韓国と比較しても半分以下である。

う〜ん、まったく納得の調査結果ですね。

日本のお父さんはこどもと一緒にご飯を食べる時間に帰ってきてないですからね。
世話とか、しつけとか難しいよな。

お父さんを家庭に帰すことは大切だと思うのですが、さて、それをどうやって実現するかですね。

乳幼児のお子さんがいるお父さんは、週2日以上の残業禁止とか、休日出勤禁止とか、そういうことをある程度強制力を持たせてやるというのがいいのではないかと思っております。それについてはもうひとつのブログ「THE義務教育」のほうで書いたので、そちらを見ていただいて。

小学校以上のお子さんがいるお父さんは、保護者会を含め、PTA活動に積極的に参加するというのはどうでしょう。
こどもの登下校時の見守り活動とか、バザーとか、こどもドッジボール大会の審判とか、運動会の後のテントの片付けetc,etc。
すべて母親主体のものに、お父さんが参加することで、行き詰っているPTA活動にも新しい展開が見えてくると思います。

そして、ポイントは、お父さんの勤めている会社がそれを積極的にバックアップするということ。

例えばですね、

「うちの会社にはPTA会長をやっている社員が10人、副会長をやっている社員が100人います」
「うちの社員はPTAのボランティア活動として延べ100日活動しました」
「社員が登下校のこどもの見守りパトロールに参加することを積極的に推進しています」

というようなことをどんどんアピールしてくれると、お父さんもどんどん学校に戻ってきてくれて、学校が今どういう状況なのか、ということをリアルに感じていただけるのではないかと思っております。