お父さんを家庭に取り戻す方法を考えよう(その2)

今日は、前回のエントリーに続いて、どうしてお父さんがPTAに引き込もうということを考えたかを、書いて見ます。

いろいろな社会貢献やCSRのセミナーに出ていると、企業の皆さんは、社員にボランティアをして欲しいと真剣に考えています。

「いかに社員をボランティアに引き込むか」

というようなセミナーがたくさんあり、みなさん苦労されているようです。

川原のゴミ拾いとか、会社周辺の美化運動とか障碍のある方の施設訪問などなど、いろいろと企画されてがんばっている会社もたくさんあります。

確かに会社が音頭をとって、そういうことをなさるのは非常にいいことだと思うし、もっともっと増えていったらいいなと思いますが、しかし、もし、あなたが今まで何のボランティアをしたこともないお父さんだったら、やっぱりそれに参加するのは、ちょっと敷居が高いと感じるかもしれません。

それに比べて、まず身近なところ、地元で、こどもたちの学校のためにボランティア活動をしてみるというのはとても、入りやすいのではないでしょうか?

小学校のPTAは「こどものために何かしてあげよう」と思えば思うほど、仕事は増えるのです。
それも、結構、力仕事だったりするわけです。

例えば、こどものためのお祭り兼バザーみたいなものはどこの学校でもあると思うのですが、これをするためには、事前の準備はもちろん、

・たくさんのテントを借りてきて、それを設置する。
・学校から机や椅子などの備品を借りて設置する。
・学校にきた自転車を整理する。駐車の誘導をする。
・最近は不審者も多いので警備をする
・大量に出るゴミの分別をする
・当日焼きそばを焼いたり、ヨーヨーを作ったりする
・最後はきれいに後片付けをする

こういうもろもろのことを、すべて父兄で取り仕切るわけで、その役にあたったお母さんはもう数日前からてんてこ舞いなわけです。
事前にお父さんのお手伝いの募集も行うのですが、芳しくない状況で、結局、ソフトボールクラブとかママさんバレーの夫とか、組織頼みになってしまったりするわけで・・・

そういうところで、
「いやぁ、会社も奨励してるし、いっちょ手伝いでもしてみるか!」
ということで、参加してくれるお父さんが増えると、とっても助かるんです。

うちの学校はないですが、
夏休みには学校のプールの監視などが父兄の当番で回ってきたりすることろもあるようですね。
そういうのはぜひぜひ、お父さんに頑張っていただきたい。

二の足を踏みそうなお父さんを学校に引き戻すのは、
そういう社会的な後押しみたいなものが必要じゃないかと思っています。

まずは、お父さんが学校に近づくことで、

年に1回のイベントは年に2回に増えたり、
お父さん達による補習講座みたいなのができたり、
総合の時間に協力してくれるお父さんが増えたり、
じゃぁ、ちょっと学校の飼育小屋が壊れているから修理しようかとか、

そういうことが大切じゃないのかと思います。

「うちの会社は社員のPTA活動を積極的に応援しています。」

というのは、今の日本では立派な社会貢献だと私は思います。
みなさんはどうですか?