新しい年を迎えるにあたり、一言ご挨拶させていただきます。
 2006年は「自立支援法」という悪法によって、混乱と生活の切り縮めを余儀なくされるうちに、幕を下ろしました。在宅障害者にとって、不安と絶望の中で2007年を迎えることになりましたが、非営利法人NPO「あとからゆっくり」も例にもれず、厳しい状況です。しかし、このままずるずる後退するわけにはいきません。障害者が「地域で当たり前に生きる」という理念を、必死で守らなければなりません。
国の助成金カットで、財政は非常に逼迫しています。試行錯誤を繰り返しながら、スタッフ一同懸命に頑張ってくれています。サービスの低下を避ける為にも、皆様のあたたかい御協力が必要不可欠です。これからも私達が掲げた理念は死守してまいります。
全国の各障害者団体が声をあげたおかげで、「自己負担の1割分」について、若干行政が見直しつつあります。しかし、抜本的に自立支援法を空洞化させていかない限り、障害者が生きにくいことには、変わりありません。皆様と一緒に障害者がごく当たり前に生活できる地域社会にしていきたいと思っております。行政から与えられる政策だけではなく、皆様とともに、こちらからもどんどんと逆提起していきたいと思っております。
2008年初頭には障害者の笑顔が溢れかえるような地域にしていきたいと思っております。決して夢に終わらせることなく、近い将来必ず実現することをお約束して、ご挨拶に代えさせていただきます。

代表 森 修