うちの法人が障害児向けの事業展開をする発端となったのは、まぎれもなく「レスパイトサービス」を手がけるようになったからである。
5年ほど前、大阪府の助成金をうけることができ、はじめて公費でないサービスに取り組んだ。
反応はそこそこよいものがあったけど実際の利用に結びつくケースはほとんど少なく、最初に借りたレスパイト用の事務所も半年でたたんでしまった。
サービスの看板だけは残していったものの、ガイドヘルプや公的なサービス利用が増えてくる中、レスパイトの存在は忘れられることはなかったが規模的には伸びることはなかった。
なぜそうなったのかは関わる「人」が増えなかったということに尽きる。
レスパイトは基本的に障害児との1対1の支援になる。いつその要請を受けるかも不定期で全くわからない。「緊急避難的な受け皿」であるからだ。
今に関わる学生ボランティアの多くは、基本的にボランタリーなものであって個人よりは集団でわいわいとレクレーション的に関わる方が楽しいと感じているようだ。
もちろんガイドヘルパーなら1対1の支援になるが、むしろ報酬がそこそこ出るなどアルバイト的な要素があり、それはそれでよいということもある。
そうして考えるとレスパイトサービスの支援というのはその中間的、悪くいえばどちらの楽しみや期待も薄いものなのかもしれないと思う。
しかし公的なサービスにものらない、かといって緊急時の対応ができる受け皿というものの必要性は決してなくなることはない。
やはりこういったシステムを強化しないことには社会的な不安はなくならないのだと思う。
おそらくというか確実に来年度はこういった障害児向けのすべての支援サービスを再編することになると思う。
レスパイト、ガイドヘルプ、放課後対策すまぃる、きっずくらぶ、DO-YOU倶楽部などこの5年間に手がけてきたことを将来に向けてきっちりと整理しないといけない。
あわづ