雨が降っていた。
これから、こども(障害児)を迎えにいかないといけない。
こんなときに天気が悪いというのはいつもイヤなもんだ。
ちょっと事務所から遠かったけど傘を差しててくてく歩いた。
引き継ぎ場所について『さぁ帰ろうか』と出発。
雨はまだ強く降り続ける。
こどもに傘をささせる。
自分も傘をさす。
ここからが問題。
このこどもは一緒に歩くとき手をつなぐなり、腕を組むなりしないと進まない。
二人で傘をさして手をつないで歩道を歩くというのは見た目にも大変だ。
彼の傘が常にボクのうなじに突き刺さるw
『もう少し離れて歩いてもいいよ』・・・これが伝わらない。
仕方なく男二人で相合い傘、傘を一つ閉じてさっきよりずっと身を寄せ合って歩いた。
それでもやはり無理はある。
傘に入りきらないので結構ぬれていく。
彼をぬらすわけにもいかないし、ボクもぬれたくない。
思案の末ふたつの傘をボクが両手に持ってひとつを自分、ひとつを彼用にさした。
彼はボクの腕にしがみついてる。
いくらかましになった。。。
そうしているうちに家に着く。任務完了だ。
十数分の間、色々考えたこと。
これはこの世界では結構大事なことなのだ。
帰り道。雨に濡れる梅の花、きれいだった。。。
あわづ