ほしいモノ、ほしいと思わせるモノ。

私、今年度から原則週2日ペースで、前にも書きました大阪府の工賃倍増事業(プロジェクト)に関わっています。

工賃倍増事業は、日本全国で障害者の福祉作業所の工賃を倍増(5カ年計画)しようという国庫補助事業です。

大阪府ではエル・チャレンジが事業委託を受けています。

☆エルチャレンジ:http://www.l-challenge.com/

プロジェクトのことも時々紹介しますのでよろしくお願いします。

先週末に“ハコプロ”なる企画の取材にクリスタ長堀に行ってきました。

出向いたイベントの詳細はサイトからどうぞ↓

 ☆ハコプロ:http://blog.zaq.ne.jp/hacopro/ 

ハコプロ(ハコプロ・マーケット)は障害のある人たちがつくった絵や造形から生まれた「ふしぎかわいい」雑貨達を紹介、販売するイベントです。

「ふしぎかわいい」のコンセプトは会場に到着してまわりを見渡すとすぐにわかります。

あちらこちらにほしくなるものがずらり(喜)

ボク自身は取材そっちのけであれこれ物色していました。

そして、小皿などを陶物をいくつか購入。かわいい小皿の値段はなんと1枚450円也。

案の定、家に持って帰ると「高〜い。」と言われました。

確かに小皿という機能がほしいだけなら百均ショップでも手に入れることのできる世の中ですから。

でもこの小皿にはそれでも買いたくさせる魅力があるのです。

うちの場合で言えば小皿の中央に描かれた「絵」、かわいいネコの絵が気持ちにとりついて離れないのです。ここで買い逃したらきっと後悔してしまうんじゃないだろうかと(笑)

「高いなぁ」といった家族も結局喜々としてこの小皿をつかっていますwやはりモノに魅力があるのでしょう。

そして買うのはあきらめましたがこの画像のピンズ、これもすごくおもしろいんです。

1個買うより全部買ってボードに並べておきたいですね。

コレクターの血が騒ぐ商品です(笑)

ここにあったものはすべて障害者の作業所から出たものばかりですが、ボクが今まで見た「授産製品」とは明らかに違うイメージでした。

「買わせたい」と思わせる「商品」としての意識がはっきりしているということです。

よく思うのは、授産製品を目の前にすると「買いたい」より「買ってあげた方がいいんだろうなぁ」ということです。「ほしい」という気持ちになる製品はほとんどありません。

そしてここにあるものは何も特別な技術や工法によってつくられたものではないということにも気づきます。

基にあるのは当事者の絵であったり、デザインであったりしますが、特別上手いということではなく、障害者特有の「味わい」を感じるものです。

その味を上手に商品として活かしているから輝いて見えるのだと思います。

「障害者がつくったモノだから買ってください」という訴えを時々耳にします。

お金に余裕のある人だったら善意で買ってくれるかもしれませんが、それはその商品がほしいからということではないですね。

やはりモノというのは基本的にほしいと思わせるモノしか売れないのです。

ほしいと思わせるモノをつくる。ほしいと思わせるようにする。

当たり前のことをあらためて感じることのできたイベントでした。

あわづ