表題は先日のOGN飲み会で飛び出た言葉。ボクが金言だ!と感じた一つです。
公私混同をしなさいということではなくて、結局そんな感じだなぁという話。
NPOであれなんであれ、社会起業家が何かをはじめるとき何とかしたいという対象があります。
目の前にない誰でもではなく、目の前にいる誰かを救いたい・助けたいと思う気持ちが何かをはじめるきっかけになります。
究極な形、それが身内の人間であったり、引いては自分自身であったりすると思います。
例えば高齢者の分野で活躍しているまわりの女性をみるとやはり自分自身が親の介護で苦労した経験であるとか、また自分自身が老いていくときに地域の中にいたいから今からつくっておくんだということも聞きます。
以前から活動の中の共感性を大事にしないと何のために事業をやっているのかわからなくなってしまうとボク自身も思っています。
だからこの「公私混同から」という言葉は非常にダイレクトで心の中を言い当てたものだと思っています。
「いやまて、NPOって特定の誰かを助けるものではいけないんじゃないか。法律でもそう定めてあるよ」っていう人はいるでしょう。
でもよく考えてみれば、自分自身を助けること、自分のまわりを救うことからはじめた人たちは結局それだけで終わってはいません。
公私混同からはじめるというのは起業家の利己主義ではなくて、この社会の仕組みを変えたり、地域に何かを生み出すことの「思い」の発端であると思います。
誰かのためだけではなく、自分自身や自分の大切にするもののためにやっている。そこに「公私混同」という言葉の深みがあると。
地域の中でみんな幸せに生きていけるようになりたいという思いは同じ。
でも、思いの対象があるからこそ行政よりも民間事業者よりも強くて楽しい事業ができるのだと思うのです。
そんな思いを持った人たちの生き様に励まされ、また自分自身もなすべきことの多さに奮起するのです。
あわづ