11月1日に法人事務所で第3回の「十年の計を考える集い」をやりました。

今回のテーマは各分科会グループの中間発表会です。

新事業、障害者の生活提案、地域福祉、介護者派遣の4つのグループから約3ヶ月の間に研究・議論してきた内容の報告を受け、互いの発表に対して意見交換をしました。

10人ほどでしたが非常に有意義な機会が持てたと思います。

※個々の発表の詳細については次回の法人機関誌で報告することにして個々では割愛します。

意見交換の中でひとつ感じたことがあります。

事業を行うこと。人を動かしてモノを使う。これにはいくらかのお金がかかります。

100%ボランティア提供の事業なら別ですが、安定して事業を継続していくためには費用が必要です。

今の法人の状況を考えれば、介護報酬の減少や委託事業の終了などで事業の全体予算が減少しています。

その中でいかに収益を拡大しながら事業を継続発展させるのかがこの議論のテーマであることはいうまでもありません。

それでも実際に出てくる話の中には、事業費の確保を念頭に置かず現状の事業の質を以下にあげるのかという点ばかりに注目をしているという感が否めません。

少しピントがずれているというか。

もちろん事業のイメージをクリアにしてそこから予算を考えるということなのでしょうが。

それでもどうしても論点がずれているような空気にいくらか不安を感じます。

話は違いますが最近の報道系のテレビ番組を見ていても多数のコメンテーター(評論家、もしくはそれらしき人)が登場しておもしろおかしく好き勝手に評論する形式がはやってますね。

見ていてとても下品です。

それと同じだとまでは思いませんが、私たちが議論するときには必ず当事者性を念頭に置いて行かなければと思います。

いつも言うことですが、「障害者のために私たちはやらねばならない」なんていうようなことを考えてはいませんし、考えたくはありません。

自分がやりたいと思うことが結局はできることなのだと。

そういった思いが議論に表れてくることを期待しつつもうちょっとガンバリマス。

粟津