5年前から地域の小学校の障害児の朝の送迎を行っています。

元々は障害児のレスパイトサービスをはじめた時に自動車送迎のサービスをメニューの一つにしたわけなのですが、「非」公的なサービスは結構重宝なものとして定着してきました。

そんな中で市の教育委員会から相談があり、小学校の通学保障としての朝の送迎を行ってきたわけです。

初年度は3人のこどもを送迎していましたが、そのうち二人は6年生だったのですぐに卒業されました。

次の年からはずっと一人のこどもを送ることになりました。

そしてその子もこの春小学校を卒業されることになりました。実はボクの息子も学校が違いますが同じ学年なのでこの春卒業となりました。

卒業式は同じ日でした。ボクは同じ日に「この日」を実感することができました。

一日30分の朝の「送迎」。それ自体は小さなことだなと感じています。

ただ、それを続けてきたことについては社会的に考えれば大きなことなんだろうと思います。

今はやりきったという「安堵感」と、それでもまだ周りを見渡せばこどもの送迎に苦労されておられる親御さんは数知れず、一体どうすればこの社会のシステムが改善されてこどもたちの教育を受ける権利というものがあたりまえに保障されるのだろうかと感じています。

粟津