もうオープンにしてもよいだろう。

障害児、特に小中学生の放課後、休日の居場所がないという問題。

その要望の強さもあってか、市に動きがあった。

この春、市が借り受けている建物(施設)が前入居者が移転のため空き家になった。そこを放課後支援のために使おうということ、その事業者説明会なるものが先週行われた。

家賃は不要。ただし維持管理費は運営者持ち、『日中一時支援事業』もしくは『児童デイサービスのⅡ型』をとって事業運営をしなければならない。

ありがたい話と言えばそうなのかもしれない。しかし建物を上の事業以外の用途で使用はできない。とりわけ小中学生の障害児を対象とすべしということなので大人が日中利用することも想定外ということだった。

これでは事業メリットとしては非常に低い。ただでさえ単独では収支バランスをとることが難しい事業である。手を挙げるにも見えないハードルが高い。

しかも説明会があって約一週間後には希望者は申込みをせよということ、それもこの問題を考えるのにはとても困難な条件だ。

私たちが事業参入をすすめる上で無償の施設提供はありがたい。しかし赤字だけを増やし続ける運営になりはしないかという懸念も強い。

時間がない中、結局のところ今回は見送ることにした。締め切りまで2-3日あるがその気持ちは変わらない。

迷った中で考えたことは、例え私たちが手を出さなくても他の事業者が手を挙げればそれでいいということだった。

私たちがやろうがやらまいが結局その場所はこどもたちの資源になることに変わりはない。ならばできるだけリスクを吸収できるところがやることが客観的には正しいと思う。

そのうち私たちは私たち自身によりよい資源を立ち上げればよいのだ。そうすれば資源は2倍になる。

そう思うと前よりやる気がこみ上げてきた。あとからゆっくりとはそういうスタンスなのだから。

あわづ