お久しぶりです。

人知れず慌ただしい毎日を過ごしています。

さておき。

この夏、日曜に一日だけお休みをつけて一泊二日で境港に行きました。

ゲゲゲの女房が流行っていて人出も多い夏だったそうですが、そんなことは知らず行ったもんですからやっぱり人並みに疲れてリフレッシュにはなりませんでした。

そんな中、水木しげる記念館に立ち寄って、妻と二人で氏の生い立ちに感動していました。

妻と二人共通した認識は、「水木しげる氏は今で言う『特別な支援のいる子』だったんだね」と。

苦しいこともいっぱいあったろうけど、家族や周りの理解(=包容力)があって、絵を描くことに一心に取り組んだことが氏の素地を作ったんだということがわかりました。

すばらしいなと思います。

そう考えるといつも現代の社会はどうしてこう人を包み込むことができなくなったんだろうということを思います。

今であればどうしても、「あなたのここがいいね」というよりも「あなたのここを直さないとこの先苦労するよ」というふうに課題ばかりを見てしまいがちになります。

「できないことをなくす」ということですね。

そういうことで平均的な人を育てる教育ばかりが横行して、あてはまらないものがどんどん枠の外にはみ出ていくという繰り返し。

もうこんな世の中に奇才(鬼才)という人は生まれないだろうなと思います。

もちろん他人と違うということはしんどい。

「障害」の重い者にとっては課題の克服こそが大切と思われている方もいるでしょう。

でも、だからこそ私たちのような世界に生きる人間が包容力を持たなければいけないなと思うのです。

あわづ