私は家系とか血筋とか祖先とかは
あまり関心がなくて
ただ自分の人格形成を考えるときに
両親や祖父母までさかのぼってみる程度です
8月のこの時期は原爆や敗戦の歴史があり
マスコミでも取り上げることが多いわけです
そのせいか先日90才になる母親と
おしゃべりをしているうちに自然に
靖国や戦争などの話になりました
その中で特に印象に残ったのは曽祖父
顔も知らないひいじいさんの話です
関東大震災があった時に
流言飛語のために多くの朝鮮の人が
迫害を受けたことは知識としては知っていましたが
その頃ひいじいさんは仕事で静岡から東京に来た時
迫害から逃げて来た朝鮮の人から助けを求められ
静岡までの切符を買ってあげて自宅に連れ帰り
営んでいた海産物加工業の従業員として
雇い入れたそうです
しかし他の従業員から差別をされるのを見て
日本名で呼ぶようにしたそうですが
それでも周りからの差別がひどくて
とうとうその人は夜逃げして
九州の炭鉱に行ってしまったとのことでした
ナチスの映画や本などでは
アンネの日記・シンドラーのリスト・ヨーロッパ ヨーロッパ ヨーロッパ
ビューティフル ライフなど関心はありますが
80年も前の同じような状況のときに
1人の普通のおじいさんがこの様な行動をしたこと
それが自分のひいじいさんであることを初めて知り
とても誇りに思いました
<山芋の花が咲いて秋にはむかごがなります。 味はサトイモみたいでおいしい。根っこは自然薯です>