*「生きていくこと嫌に」愛媛・いじめ自殺

遺言書
「最近 生きていくことが嫌になってきました。
クラスでは『貧乏』や『泥棒』という声が
たえず響いていて、その時は悲しい気持ちになります。
それがもう3年間も続いていて、もうあきれてしまいます。
それに毎日おもしろおかしくそいつらは笑っているのです。
そういうことでこの度死ぬことを決意しました。
私が死んだ後の物はAとBで分けて下さい。
机にある小判は私だと思って持っていて下さい。
AとBは僕の分まで長生きして、いい職について下さい。
いつも空から家族を見守っています
さようなら
いままで育ててくれてありがとう
母さん父さん
By○○」

*小6のとき彼は担任教師に「仲間はずれにされている」と訴え
担任は同級生にやめるよう指導したというが
指導して簡単にいじめが止まるものだろうか?
クラスの中で一方が悲しい気持ちでいるのに
一方がおもしろおかしく笑っていることの
異常さ残酷さに気づけない教育者とは
何なんだろうか

教室でいじめがあった時に担任によって
対応にバラツキがあるということは
研究者の成果が現場ではまったく活用されず
行き当たりばったりに対応されているのではないか
つまり学力向上という目標ほどには
命の大切さをクラスに浸透させる目標は
重視されていないのではないか
未来があり家族に愛されてきた若い1つの命が
自殺に追い込まれたのは決して彼が選んだのではなく
周りに殺されたのだという厳しい認識がなければならないのだが
校長のコメントからはそれが感じられない。
2学期を前に苦しさを感じる子どもが全国にいること
それに対する有効な対応策を大人が持たないことが
子どもたちの人権を侵害している状況である

<ヨウシュヤマゴボウの小さな花が咲いています
秋には黒紫の実がなります>