報道によれば文部科学省で小中学校の年間のいじめ発生を
半数にするという数値目標をたてたら
現場の先生や学校がそれに応えて努力し
いじめを減らす結果がでたそうです
そんな風に1年間で目に見えて効果が
でるのでしょうか?
工場で効率的に製品をつくるのとは訳が違います
なんでも数値化できるという単純な発想も
問題です
いじめは人権意識や自尊感情、他者の尊重や
傷ついている人への思いやりや
ストレスの解消法やプライバシーの問題や
思春期の心理的不安や家庭の虐待など
目に見えないたくさんの事柄が関わる
複雑な問題ですから
すぐにはなくせないものだと
謙虚に認める方が誠実だと思います
いじめがあるクラスはダメなクラスで
その担任は指導力が問われてしまい
その校長も管理責任を問われてしまうなら
大人はいじめを見つけたくないでしょう
そうではなくていじめはどこにでもあり
先進国ではみんな抱えている問題です
決して日本だけの特有な現象ではないのですから
恥と思う必要はないのです
むしろいじめに気づいた数値を
カウントすべきです
それが多いほど担任はクラスのことを良く見ている
子どもの心を理解しようとしている
良い先生なのだと発想を転換すれば
いじめの発生件数は実態に近い数値になるでしょう
実態を正確に把握してから
問題の解決に向けていろいろな人の知恵を出し合えば
良いのではないでしょうか?
もちろんその中には当事者である子どもの声を
最重視することです
いじめが他人事に過ぎない
自分は安全地帯にいる大人たちだけでは
事実も見えないし真剣な対策も期待できません
< カリンの実が少しづつ色づいてきました>