「福祉が人をもてあそんだとき」

西村章次監訳 J・デイヴィッド・スミス著 ミネルヴァ書房 

原著「まえがき」より

隔離は、どこかに欠陥があるか
ないし不完全だと考えられた人たちに対して
社会が繰り返してきたやり方だった
私達は自らが抱く社会規範や価値基準と
あまりにもずれていると思う人たちを
近づけようとしない

家を持っていることが当たり前の生活であると
考えている社会はホークレスを逸脱者と見なし
一般社会の人たちと隔てようとする
自立を期待する社会は
他者に依存して生きる人たちを軽蔑し
孤立させようとする

若さを崇拝する社会は年老いた人をののしる
肉体的、精神的な完璧さに
取りつかれている社会は不完全なものを調べ
隔離しようと、その方法を無理やり探すのだ

・・・・・・標準の狭い範囲から少しでもずれたり
はみ出している人を攻め立てたり
矯正しようとすることがクラスの中で行われれば
そこには子どもの世界のいじめがある・・・・・・・

<ロウバイは不思議な花ですね>