14歳の子を持つ親たちへ 新潮社より

内田樹・名越康文 著より

名越: 「知的」ってこれは知識の量ではないんですよね
内田: 知性というのは情緒に出るんですよね
名越:昔の人のほうがもうちょっと
 「情緒をうまく使いこなせる人が知識人である」という
 概念が日本に共通理解としてあったんじゃないか
内田:なんで知識人という人たちはこんなに情緒の豊かさって
 いうことに関して無関心なんだろうと。
 どう考えてみても知性というのは物事に対してびっくりしたり
 感動したり、不思議に思ったりという能力
名越:だって情緒が自分の内側から沸き起こってくることを
 感じとれないとそれを深く論じることもできないわけでしょう
 情緒を上手く使えないと知ってるものを自分の中で
 ただ反芻するだけになってしまう

<畑で白い大根の花が咲いてきれいでした>