内田樹・名越康文 著より
名越: 「知的」ってこれは知識の量ではないんですよね
内田: 知性というのは情緒に出るんですよね
名越:昔の人のほうがもうちょっと
「情緒をうまく使いこなせる人が知識人である」という
概念が日本に共通理解としてあったんじゃないか
内田:なんで知識人という人たちはこんなに情緒の豊かさって
いうことに関して無関心なんだろうと。
どう考えてみても知性というのは物事に対してびっくりしたり
感動したり、不思議に思ったりという能力
名越:だって情緒が自分の内側から沸き起こってくることを
感じとれないとそれを深く論じることもできないわけでしょう
情緒を上手く使えないと知ってるものを自分の中で
ただ反芻するだけになってしまう
<畑で白い大根の花が咲いてきれいでした>