5日午後2時頃昭島市田中町4丁目の
多摩川河川敷で男性が橋の下に倒れているのを
同市内の女性が見つけ通報した
男性は頭から血を流して死亡しており
警視庁は殺人事件として捜査を始めた
死亡していたのは付近で野宿生活をしていた
職業不詳、辰巳文政さん(52歳)
頭蓋骨は粉砕していることなどから
複数回鈍器のようなもので殴られたとみられ
死因は頭蓋骨骨折だった
これまでの調べでは辰巳さんら近くの野宿者は
2005年以降、少年4,5人のグループから
投石や罵声を浴びるなどのトラブルがあり
昨年11月ごろ国土交通省の指導で
一緒にいた3,4人が約500メートル上流に移動した後
辰巳さんは1人で生活していたという
・・・・・・以前東村山市で同様の殺人事件があったのを契機に
当会ではワークショッププログラム「ホームレスへの差別と人権意識」を開発し
人権冊子「はじめの1歩—ホームレスってどんな人」を作成し
事件再発を防止したいと考えてきたが
残念ながらもっと近い多摩川でおきてしまいました
多摩川で野宿している人たちとは
冊子作成に当たり若者ボランティアとの交流会を企画し
一緒に料理したり食事したりしたので
まったく他人事とは思えません
人生に挫折してもくじけずあきらめずに生きていた
辰巳さんを侮辱したり差別する資格は誰にもありません
がんばって生きてきた人をなぐり殺してしまった犯人は
罪を償ってほしいと思います
2度とこのようなことがないように社会の差別意識を
変えていかなければならないでしょう
辰巳さんはこんな形で突然人生を閉じることになり
どんなに悔しかったことでしょう
辰巳文政さんの冥福を祈ります
<多摩川河川敷からもこぶしの花が見えたでしょうか>