みてみぬふり 電車編

電車の優先席で携帯で大声で話す若い女性
いつまでも切らないでしゃべり続ける
周りの人は時々チラチラ見たり顔をしかめたり
でもみんな黙ってる 誰も何も言わない

車椅子スペースに立っている人たち
後ろ向きで本を読んだり
目を瞑って音楽を聴いているので
すぐそばに車椅子の人が来ているのに気づかない
周りの人からはよく見えているのに
誰も何も言わない

駅改札の正面の棚に公衆電話が3台
その高い棚に腰掛けている中学生たち3人
土足で上がってずっと大声でしゃべっている
正面の改札からはどんどん人が出てくるけど
みんな見えているのにすぐ目をそらす
誰も何も言わない

大人は人生経験もあり社会常識もあり
子どもや若い人のお手本になるべき立場
良いことと悪いことの区別がつかない訳がない
それでも何もしない 何も言わないなら
子どもの道徳など誰が教えるのでしょう

言えば逆ギレされるかも 不愉快な思いをするかも
言い訳はいくらでもあるけど
子どもに厳しく言う前に自分に厳しくしなければ
「いじめをみてみぬふりはいけない」なんて言えないから
私は直接相手に言いました
言えばみんなわかってくれました

<マツバボタンが色とりどりに咲いています>