「性の自己決定能力を育てるピアカウンセリング」
松本清一監修・高村寿子編著 小学館より
*ピアカウンセリングの基本概念
1.人は機会があれば自分自身の問題を解決する能力をもっている。
2.アクティブ・リスニング(積極的傾聴)と
ピア(仲間)の意識をもって行う。
3.自分のエンパワメントや決断のプロセスが受け入れられ、
支持される環境において、
人は最良のサポートを受けることができる。
*ピアカウンセリング 8つの誓約
1.批判的にならない。決め付けない。
ノンジャッジメンタルであること。
「もし私がこの人だったら・・・」という発想はやめる。
相手の問題や状況を自分のものと比較しない。
2.共感を示す。相手の基準から相手のことを理解する。
技術の一例 ・アイコンタクト ・笑顔 ・うなずき ・パラフレーズ
3.個人的なアドバイスを与えない。
情報はそのまま提供する。アドバイスは上下関係になる。
4.詰問調にならない。
なぜ?どうして?で始まる質問はさける。
5.相手が抱える問題の責任はとらない。限界を定める。
たとえ問題が解決されなくても、
自分の思考や感情を表現できたことでも十分である。
6.解釈をしない。パラフレーズで十分。
気持ちの整理をすることが大切。
7.現状と現時点に視点を据える。
8.まず感情と向き合い、感情について話し合う。
感情の表現と明確化の先に問題解決のプロセス。
<寒椿がけなげに咲いています>