高校を合格したKこと「けいご」です。
僕にとって高校に合格した事は
未だに信じられない出来事だと今でも思ってます。
むしろ、不登校であった以上
合格したこと自体が奇跡だと確信していたりします。
僕は自分自身で言うのもなんですが
中学校生活のおよそ2年間が不登校であったために
ブランク状態、別の視点から見れば
「2年間分の勉強が頭に入ってない状態」でした。
2年の半ば、もうあと少しで3年生になり
受験というシーズンが待っているというのは
嫌という程感づいていましたが中々授業に戻ることもできず、
3年生になってからも不登校を引きずったままでした。
自分でも不登校を克服したいという信念があっても
現実はそううまくいかないものです。
「何故、どうしてこの子はこうなってしまったのか」と苦悩を投げかける親と同じように
「何故自分はこうなってしまったのだろう」と
自分が自分でわけがわからなくなってしまい、
一時期は精神の崩壊といった具合に鬱病にもなりかけたことがあります。
そんな崖っぷちの状態から僕を救ってくれたのは
言うまでもなく「子どもひろば」の存在です。
子ども広場での学習サポートを受け、
少しづつ2年間のブランクを取り戻そうという提案を出されて以来、
なぜか僕自身、自分を信じることを解るようになり、
少しづつであったものの学校にも顔を出せるようになりました。
12月中旬にあった中間試験には
まだブランクを取り戻し最中の僕にとってあまり良い点が取れなかったが、
「受けないよりかはマシ」の具合の点数をなんとか取りました。
この点数によって決まる内申点で受ける高校を決めるのですが、
自分が行きたいと思ってた学校の標準内申点は27、
自分は一度しか試験を受けなかったために内申はたったの16点。
11もの差がある時点で担任の教師や両親は困惑する態度を見せており、
自分ははじめその「11」の差がどれほど大きいものなのかが
あまりわかりませんでした。
志望校には推薦と一次がありましたが、僕は両方受けることにしました。
内申がよくないのに推薦なんてダメもとなのだから
受かるはずはないだろうと思っていましたが、
「実際の試験という緊迫した実体験」を
私は自分の身を通して感じとりたかったため、受けました。
推薦入学 一次試験 などのように
言葉や文字では容易いものしか感じれないこれらを僕は見くびっていました。
「実際にはこんなにも恐れるモノ」それが学力試験です。
自分自身、このように言葉や文字だけの先入観で自分は出来ると感じても
実際問題はとても恐ろしく、自信だけでは精神を維持できない。
これは僕が不登校であった時に
学校に向けてガンバロウと思っても実際はできなかった というのと同じです。
”今頑張らずとも後で頑張ればいいんだ”
この考えを持っていた僕は現に不登校からの復帰を何度も失敗しました。
”今頑張って、後も頑張る、やらなかったよりもリスクは少ない”
そういった言葉を頭の隅に置いて頑張る努力を僕は続けました。
そのため、僕はこの推薦入学試験を通して、例えこの試験で落ちても、
次の一次試験までの勉強をするためのバネとして利用すればいいじゃないか
という心構えを腹にくくってました。
「落ちるという絶望感を味わい、
次こそは頑張るという意地を僕は活かそうと考えたのです。」
結果的に推薦は落ちましたが、
やはりそのときの’落ちた’という絶望感は耐えられないものです、
例えそれがダメもとの受験であったとしてもです。
だからこそ僕は精一杯頑張りました。それも死に物狂いに近い感じに。
受験勉強中は一切テレビやビデオやDVDなどの映像を写すものは見ていません。
テレビならば「お笑い」や「このあとの展開どうなるんだ」とか
いろいろと邪魔な期待を誘うので電源コンセントを抜いたりしていました。
勉強中には音楽を聴いていました。
しかし音楽といっても歌詞の入っていないオーケストラなどの伴奏曲です。
お気に入りの音楽を口ずさんでしまうと勉強の内容が覚え難いからです。
このように自分がいかに勉強に集中できるかを最優先に整え勉強に専念しました。
受験が終わった今でもテレビは全く見ていません。
見ることが何故かめんどくさいと思うようになったからです。
そういった真剣な勉強を経て頑張ったためか、
自分の志望校に受かることができました。
ですがやはり中学校で不登校だった子どもが高校に受かるなんて
自分でも不思議としか思いません。
これからは中学校での出来事を教訓に
高校生活を大切にそして楽しく一生懸命頑張っていくつもりです。
何かいろいろと長い文章を述べてしまいましたが、
一度精神が崩壊して鬱病にもなった自分であるからこそ、
こういう深々しい文章を打てるのだと思います。
よく友達に「三十路はずれの文体」とも言われます。
今こうしていられるのもすべては
両親と勉強を手伝ってくれた子どもひろばのみなさんのおかげです。
心からお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。