<いじめ学>の時代 その2

内藤朝雄著 柏書房より

自由な社会とは?

私は共同体への隷属を強いられる社会ではなく
自由な社会に住みたいと考えます
しかし実際のところ私たちにとって自由な社会とは
どういうスタイルの社会でしょうか

すべての人にとって望ましいオンリーワンの生き方というものは
存在しません
Aさんにとっての素晴らしい生き方はBさんにとっては
単なるだらしない生き方かもしれず
Bさんにとっての「良い」生き方は
Cさんにしてみればうんざりするような
退屈極まりない生き方かもしれません

この人たちがお互いに自分の生き方こそがベストであり
正しいのだと主張し始めるとやがてどちらかがどちらかを
攻撃するようになりいずれは滅ぼしあうことにもなりかねません

学校改革を含む自由な社会の構想は
お互いの違いを許容するというところから始まります
「許容する」というのは「攻撃しない」という一点においてであり
嫌なことを飲み込んで無理に「仲良くする」ことではありません
むしろ仲良くしなくてよいからこそ
相手の存在を許せるのです

・・・・・・「違いを許容するとは無理に仲良くすること」ではないんですね
誰とでも仲良くしなければならないと言われても
正直に言って無理なこともありますよね・・・・・・・

<プリムラ シネンシスが咲いています>