愛犬、愛馬を国のため献納
九段の昭和館で特別展を開催中
「戦中・戦後をともにした動物たち」より
展示は戦前からスタートしている
軍は戦争のために使う軍用動物の飼育を奨励し
愛犬や愛馬、羊やウサギの献納を呼びかけた
「綿羊増殖 産毛報国」と
軍服を作る羊毛のため羊の献納も呼びかけた
「少国民 みんなで飼はう 軍用兎」と
1軒当たり4頭以上兎を飼育するのが銃後国民の義務とした
「国を出てからいく月ぞ 共に死ぬ気でこの馬と攻めて進んだ」と
農耕馬や運搬用の馬も軍用として取り立てられた
「勝つために犬の特別攻撃隊を作って敵に体当たりさせて
立派な忠犬にしてやりませう」と
どんな種類の犬も献納が呼びかけられた
終戦直前には犬は毛皮や食肉として利用されたという
さらに戦局が押し迫ると空襲等に備えて動物園の猛獣たちが殺された
絵本「かわいそうなぞう」で知られる上野動物園のゾウは
餓死する前のやせ細った写真が哀れだ
そのキバも展示されている
処分されたヒグマやライオンの剥製も会場に静かにたたずんでいる
<センニチコウは昔からお盆の花というそうです>